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赤エイの徒然読書画帳

プロフィール

ブログ名
赤エイの徒然読書画帳
ブログ紹介
 来ていただいてありがとうございます。

 『本のご紹介、というより忘れてしまった内容の再確認と、大抵その本とは無関係で気楽なイラスト1点』という、当人同様支離滅裂な趣味ブログです。時々脱線します。
 
 気楽な気持ちで楽しんで行って下さい。
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− タイトルなし −

2009/11/17 19:32
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 また絵だけです。参考文献はGakkenの「アンティークのあかりに照らされる暮らし」、模様はマール社の「世界デザイン地紋CD−ROM」使用。彩色はパステルなど。タイトルなしにしたいのに『タイトルなし』というタイトルがつくのはどうしてなのか。


 ところで、例のごとく絵にも全く関係ありませんが、「殺し屋さん」好きです。のっけから好きです。前のB.Bジョーカーも大好きでした。特に双方ともにつかみから全開!!といった感じが大好きです。筍とか後者の『それ馬糞が固まったやつだよ(うろ覚え)』とか。…どうしてこういったことしか覚えていないんだろうか私は。
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ニッポニア・ニッポン

2009/11/01 17:24
●ニッポニア・ニッポン     杉浦日向子     ちくま文庫

 
長いあいだ門戸を閉ざしてきた日本に外国からの風が吹き込む。江戸から東京へ、江戸から明治へとすべてが移り変わってゆくなかで人々は時代の波にまき込まれ、それを受け入れながら生きてゆく。現代の日本と地続きにある明治・江戸を描き続ける杉浦日向子が案内する”ニッポン開化事情”。  解説 中島梓、林丈二(表紙裏より)

―――――――――――――――――
 府中と聞くと、ふちゅうのふに小さな○をつけて「ぷちゅう」と心でつぶやき、1人で笑いをこらえている。いや、ただそれだけの話なんですが。競馬などの話を聞くと、府中駅を通過するときいつもそうやっていたのを思い出します。まあそんなくっっだらねえ思い出話はさて置き本題。
――――――――――――――――
 漫画です。なにが好きって、収録作品中の「馬の耳に風」に出てくる花魁・磯江の花魁言葉が特に好きです。「豊さんに頼まれなんしたかェ?豊さんは来さっしゃらねェのだろう!?ナニサ ソウうまい話はありんせん(以下略)」などの、いわゆる廓言葉です。歌舞伎に行くと聞ける・・のかな。行った事はないんですが。まるで江戸の町にいるような感覚が味わえて、ちょっとというより全体的にかなり不思議ワールド、といった感じで楽しいです。
 杉浦日向子氏の漫画を読むと、例えばTVの時代劇なんかでかっちかちに固まっちゃった固定概念が、さらっと崩れていく感じがします。そこが好き。ちなみにニッポニア・ニッポンはトキの学名だそうです。

 ところで、ネタばれするとこの「馬の〜」は、自分の職業がもう嫌で嫌でたまらなくなって死ぬことしか考えられなくなってしまった遊女が、あるきっかけで「ま、ぼちぼち行ってみるか」と考え方がすっと変わる、という物語。閉じこもりっぱなしで追いつめられた思考が、他の人とかかわる等の外圧によって「あれ?ナンダ、そう悪くないかも私」とうまく転換できたりもする。それには内側から応じる力が必要だけど。あと「鏡斎まいる@A」も好きです。「YASUJI東京」にも@Aが収録されているが、こちらにだけなぜかそのBがある。というわけで、あれ、@とAが重複してるな・・・って事に、今更気がつきました。



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 着物以外本との共通点はありませんが、彩色はパステル、着物の柄は「日本の染型紙文様550 デザイン素材集DVD-ROM」使用。季節感皆無な上、髪形、着物の帯幅などの時代考証さっぱりですが、副題は「姐さんの昼休み」。ウソです。
 
 ところで私は、帯の結び方や胸元の襟合わせがゆったりしている方が好きです。浮世絵なんかの、平たく言えばだるだるなあの感じです。江戸末期や明治、昭和初期の写真を見ると、晴れの日などは別にしてかなりユルい着物の着方をしている気がするので、浮世絵のあの描き方は結構リアルだったかもしれません。




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上海紀聞

2009/10/25 21:17
●上海紀聞      中川道夫著      美術出版社

内容(「BOOK」データベースより)
租界時代の遺物のなかに現代の中国人が蠢いている奇怪な情景。足かけ20年にわたる著者の上海行は、都市の歴史を冷厳に捉える確かな時と抑制された映像とを保証した。あたかも記憶のヴェールが1枚ずつ剥されてゆくかのように、写し撮られた映像は変貌する都市の複雑な素顔を垣間見せる。都市が〈人民〉を〈大衆〉に変えている。

―――――――――――――――――
 流行っているかは知らないが、体内年齢が解る、という体重計に乗って測ったところ「19歳」と出た。いえーい。ただ、試みた人間のほとんどが若干若めか若く表示される模様。 この体重計のような、他者に対する心構えは、何にしても必要な気がした。まぁそんなことより本題。
―――――――――――――――――
 これも1988年の本なので、古本でしか無い模様。図書館か古書店へGO。
 A5サイズの本で、すべてモノクロ写真ですが、字より写真の方が多くてかなりいい感じ。租界時代のレトロな上海の街並みをうかがえます。パリとかヨーロッパの裏通りのような建物に、現在(つっても20年ぐらい前だけど)の中国の人々が、ばっちり溶け込んで生活している様子が何とも言えずいい感じ。今は再開発とかで、この時代の古い建物がどんどん無くなっているようなので、大変良い資料になると思います。というわけで字の部分が1/5ほどあるんだけどまだ読んでません。すいません。えへ


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 上海といえばチャイナ服しか浮かばない私の頭はもうどうにもならない。
 彩色はパステル、服の柄はマール社の世界デザイン地紋CD−ROM.





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上海ラプソディー

2009/10/18 22:17
●上海ラプソディー―伝説の舞姫マヌエラ自伝     和田 妙子 著 


 内容(「MARC」データベースより)
李香蘭と同時期の上海租界で一世を風靡したダンサー「マヌエラ」。日本人オフ・リミットの英米・仏租界で人々に夢を与えた彼女は誰だったのか? 戦中・戦後の動乱の中、恋と踊りで輝いた著者の半生。

―――――――――――――――――――
 古本でしか無い模様。市民の本棚、図書館へGO。
 1人の人が、自分の人生を1冊にまとめた本は、ひょっとしたらその辺の小説よりすごいかもしれない、と思いました。どんな逆境でも決してへこたれず、バイタリティにあふれていて、美しく魅力的な女性、という点で「阿片茶」のビアンカ・タムを思い出す。「舞姫」と聞くと、森鴎外とか白拍子・静とかを思い出して「すんごく薄倖」というイメージが強かったんですが、案外そうでもないかもしれません。筆者の恋愛遍歴は、保守的な人はかちんとくるかもしれないが、赤裸々に書いてくれている点がすごいと思い尊敬しています。かなりのアップダウンの中、時には地の果てのようなダンスホールで働いたりしても決してめげたりせず、まるで蜘蛛の糸のようなチャンスをつかみ最大限に活用して這い上がり、上り詰める!!その様子は、今元気のない人を元気にしてくれる気がします。ぜひとも見習いたい。写真を見ると美人だし、相当モテた人だと思いますが、努力もすごい気がする。「男の人の前に寝巻姿、すっぴんで出たことなんぞ一度も無い(意訳)」という妙子氏は本当にすごいぞ!!そりゃモテて当然かな、と思います。

 ところで、芸って一体何だろか。なぜ人は、それに対して大事なお金を払うのか、といったことの本質っぽいことについて、オカマの天才振付師、パスコーラがいいこと言った。気がする。要するに学校の教科書みたいな生真面目さではなく「セクシーかどうか」ってことがカギになっているようで。何にしてもそうかもしれない。狙ってできたら世話ぁねえ、って感じですが。あとは、その芸(芸風か)が自分に合っているかどうか。難しいですね。

 「ルーズベルトの刺客」で夫の和田氏のことが触れられていて興味深い。この本によると氏は、実は日本陸軍の息がかかった工作員だったらしい。ハードボイルド系が好きな方はこちらをどうぞ。ただ、上海ラプソディーの著者・和田妙子氏とのくだりはちょっと…ソレは……といった感じで読み比べると面白いです。


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 また全く関係ない絵です。
 そういえば「揚子江は今も流れている」にもミス・マヌエラのことが一瞬ちらっと書いてあった気がする。でも「上海〜」では、なんかマヌエラ・妙子氏が行くとこ行くとこその著者・犬養健氏が必ずと言って良いほど現れていて、かなり面白い。日本へ帰国したのちもお店の常連さんっぽくなったりしていたようで、よっぽど仲がよかったのか、それともよっぽど好きだったのかどちらだろうか…、と余計なことを考えて面白がっています。
 
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− タイトルなし −

2009/10/04 21:44
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 文章サボって絵だけです。彩色はパステルと色鉛筆。
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− タイトルなし −

2009/09/28 11:16
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絵だけです。彩色はパステル、水彩絵の具です。
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夕凪の街 桜の国

2009/09/15 19:06
●夕凪の街 桜の国     こうの史代著    双葉文庫



出版社 / 著者からの内容紹介
昭和三十年、灼熱の閃光が放たれた時から十年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れた。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか…。著者渾身の問題作。第9回手塚治虫文化賞新生賞・第8回文化庁メディア芸術祭大賞を受賞。


―――――――――――――――――――
 私が本を読むのは知りたいことがあるので調べる、という理由もありますが、まず第一に「助けてもらいたい」からであったりします。「え、何を?」ともし問われたら答えに困ってしまうのですが、この表現が一番しっくりくる気がします。
 
 
 1話目は昭和30年代の広島、2話目からは昭和、平成の東京が舞台となる、1945年(昭和20年)8月6日のヒロシマに端を発する物語全3話(漫画)です。書評は本当にたくさんの方がされているのでそちらにお譲りしたいと思います。
 
 私は3話目で助けてもらえた気がしました。どんな教科書通りの反戦イデオロギーも、エンタメめいた正義の演説もこれにはきっと敵わない。そういえば、確かONE PIECEの人の短編集でも見開き1Pで泣いたなあ・・。仏ゾーンの「そんなのやだな(多分)」という1コマにもぐっと来た。頭の中が、懐かしいところでいう脳内メーカーの「悩」でぱんぱんだった時も助けてくれたのはるろうに剣心っていう少年漫画だった。視覚と思考に直に訴えかけてくれるから頭の中にすきまが無くなってしまったときに本当に助けてくれるのだ。そういえば、「え、これほとんど全部じゃん?」などと勝手に思った鋼の錬金術師第一話の、女の子の最後の1コマのことを考えるたびに「漫画は小説を超えた」とおっしゃったO氏の言葉を思い出す。あれ、なんだか全部少年漫画だな。あ。その言葉は私が言ったわけではないのでご了承ください。
 とにかく「そうだ、だから私は漫画のことが好きだったんだ」と思い出すことが出来ました。
 
 ・・・なんだかあとがきを読むと、私は全く違うところに反応してしまっているようなので、その辺は後のひとりごとで書きたいと思います。



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 この物語に関連付けた絵を描こうかと思いましたが、ちょっと恐れ多くてやっぱり描けなかったので、タイトルの桜から思い浮かんだ絵を描いてみました。もともとこのブログは「字、ばっかりじゃあな。」と、本を読んで浮かんだり、本とは関係ないところで浮かんだりした絵を好き勝手に描いて載せてみる、というゆるゆるな趣旨で始めたものですので、その点はご容赦ください。


―ひとりごと―――――――――――――――
 1945年8月、小さな人工の太陽が広島と長崎の上空で一瞬、輝いた。私たちになじみの深い、あの空に輝く大きな太陽は奇跡的なほど絶妙な遠い位置にあって地球上の万物をはぐくんだが、その小さな太陽の製造目的は、対敵国と定めた地域に生息する人畜・建築物を、いちどにより多く殺傷・破壊することただ1点のみだった。この本でも触れられている「放射能による後遺症とその遺伝性」が最初から主眼にあったかどうかはわかりません。でも全く知らなかった、という事は無かったのではないかと思う。
 とにかく、当時のアメリカ合衆国の国力と科学力の粋を結集した結果がこの原子爆弾(原爆)だった。自然の太陽のことを考えると、これほど不効率な話は無いと思う。国家とか大きな団体が、正義だとか崇高な理念だとかキレイ事を言い出し、なんだかわけのわからない情念めいたもので一直線に行動しだしたら「あ、ちとヤバイかもな」と疑ってかかったほうが良い、ということを、戦争というものは特に教えてくれているような気がします。
 この物語は、その一瞬の出来事が普通に生きていた一般の人々にどのようにのしかかっていったか、ということを丁寧に、優しく綴った物語でもあると思います。

 
ーーーーーーーーーーー

 実は昔、原爆に関係した漫画を、身の程知らずにも描こうと思って調べてみたことがあります。どんな小さな図書館でも1冊ぐらいは関係資料があると思いますので、調べてみたいと思った方はぜひどうぞ。地獄というものは、あの世ではなくこの世にあるんだ、という事が写真資料で見ることができると思います。でも、地獄草子などでもわかるように、なんだか仏壇の中身みたいなステレオタイプの極楽の絵よりも、そちらの方がよりぐっと真に迫るものがあることを考えると、規模の差こそあれ「地獄」に関するイメージとか状況は、昔から人の身近にあったのかもしれません。

 ええと何の話だったっけか、ああそう、漫画だ。
 
 そう多くはありませんが、原爆の本を読んでいたときに、アメリカ側が撮った被爆地の写真と日本側が撮った写真の温度差に驚いたことがあります。日本は被爆し苦しむ人々の写真が多く、アメリカは主に建築物などの破壊状況のレポート、といった感じだったと思います。被害者と加害者の心の温度差、でしょうか。
 日本側の資料から入った私は、最初の方こそはあまりに酷なので涙ぐんだりもしていました。が、しばらくうちに感覚が麻痺して来、そしてその状態でアメリカ側の資料に入ったときに一緒になってその威力に「感心」している自分が出てきて、すごく驚愕したことを覚えています。つまり、時と場合によっては自分が何をするのか、どう転ぶのかが全くわからない。それから私は、自分のことを100%信用する、という事をやめることにしています。
 
 こういったわけで、小学校高学年ていどの優等生ぶった教科書通りの反戦イデオロギーしか持ち合わせていなかった私に、原爆をテーマにした漫画など描ける技量も資格も全くなかったというわけです。自分のことと、自分の手元に手繰り寄せることの出来ること以外は描くことは出来ない、ということがよく解りました。その点、今パンドラという雑誌に描かせてもらっている「はなはな」という漫画の主人公モモちゃんの、情けないところと不憫なところとバカなところは、まぎれもなく私自身のものですので、楽しんでいただけるかどうかは解りませんが、許してもらえはするかな・・、と勝手にちょっとそう思っています。

 でも、このときに思ったことを(多分)、暗いし長いしきついし見る人によってはグロいらしいし面白くもないから自費出版でもなんでもいいので1冊の漫画にできたらいいな、と常々思っているのですが、なにしろすべてにおいて企画設定がゆるいので、肝心のお金がちっとも貯まらない・・。あ、そういえばペンタブ壊れたんだった。ひええ。また安いの買うとすぐダメになるし、あああああもう。あ、そうだ、同人誌という手段もある。う、友達がいない・・・。 よってシステムがよく解らない。
 ・・・なんだかすごく前途多難だけど、まあ、いっか。

 というわけで、ではではまた。











夕凪の街 桜の国 (双葉文庫)
双葉社
こうの 史代
ユーザレビュー:
一言だけ…本作は映画 ...
名作広島の原爆の被害 ...
敢えて作者に申し上げ ...

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パンドラ Vol.4

2009/08/21 11:19
●パンドラ Vol.4    講談社

内容紹介
講談社BOXマガジン「パンドラ」登場!
小説・批評・ノンフィクションが渾然一体となった講談社BOXマガジン。ますます充実の内容で、“ゼロ年代”の次を担うエンターテイメントを世に問う!

――――――――――――――――
 小林エイの名前で漫画を載せていただきました。8Pの学園物ショート・コメディで「はなはな」というタイトルです。不束者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、私の住む中部圏では去年ほど殺人的な酷暑ではないようですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。インフルエンザが嫌な感じで流行っているようですので、体調を崩されませんようご自愛ください。私はと言うと、この話の流れに全く関係ありませんが、買って半年もたたないというのにペンタブが壊れました。敗因は大した用もないのに必要以上に酷使したことと、不注意で床にぶつけたこと、あとは最初から安かったというのにまたさらに30%オフだったことかな・・、と。安いからには訳があるのか私に問題があったのか。・・両方ですかね。
 

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残暑お見舞い申し上げます。

2009/08/15 11:25
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 残暑お見舞い申し上げます。今回は絵だけにしてみました。なぜか舞妓さんです。参考にしたのが、家にたまたまあったこれまたなぜか「猫びより  bR6(2007年11月号 日本出版社)」。この本の舞妓さん(と猫。猫は割愛)は真っ青な着物がとても涼しげだったから描いてみようと思ったのですが、どういうわけか水色になりました。
 ところで全くの余談ですが、勝手に家に来て臭いうんこやおしっこをし、おまけに鳥を狙うので猫は苦手なのですが、猫の写真を見るのは好きです。
 
 それでは暑い夏、皆さま、暴飲暴食や熱中症などにはくれぐれもお気をつけください。私の家はクーラーなしなのでちょっと持つかな・・。といった感じです。

 
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コンプレックス

2009/07/31 09:00
●コンプレックス    河合 隼雄 著    岩波新書


内容(「BOOK」データベースより)
「コンプレックス」という言葉は日常的に用いられるが、その意味を正確に理解している人は少ない。それは、現代なお探険の可能性に満ちている未踏の領域、われわれの内界、無意識の世界の別名である。この言葉を最初に用いたユングの心理学にもとづいて、自我、ノイローゼ、夢、男性と女性、元型など、人間の深奥を解き明かす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
河合 隼雄
1928年兵庫県に生まれる。1952年京都大学理学部卒業。1965年ユング研究所(スイス)よりユング派分析家の資格を取得。専攻は臨床心理学。現在、国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

―――――――――――――――――――――――
 コンプレックスとは、葛藤をひきおこし自我の主体性をおびやかすものである。自我は、一個の人格をもったものとして意思決定が出来、また運動能力と結びついている。 (このほか自我の上(奥か)に「自己」というものがあるようです。本書より意訳)

 誰もが持つコンプレックスというものの説明から、それと人の心との関係をわかりやすく説明してくれる本。学校・職場恐怖症、またはノイローゼ(神経症)などの悩みを持つ人には(持たない人でも)何らかの道筋が見えてくる本かもしれません。かといって、自分の持っているコンプレックスを克服するにはそれと対決する覚悟と、打ち勝つ自我の強さが必要。自己実現とは、コンプレックスから逃げたり先送りしたりすることなく、それとの対決を通じて自我の力をだんだんと強めていくことである。少年漫画の主人公が、より強力になって次々と出てくる敵に勝てるように一生懸命修業したりすることと似ているような気がします。個人的にコンプレックスに乗っ取られたぐだぐだな自我が服着て歩いているような私ですが、読んでよかったと思っています。それを克服するための課題は山積みなんですが。
 ねこだまさんから教えていただいた「影の現象学」のとなりにあって、若干ページ数が少なかったのでこちらを最初に読みました。どちらもばっらばらだったパズルが出来あがっていくような感じが味わえてすごく面白かったです。教えていただいてどうもありがとうございました。

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 斎藤和義の名曲中の名曲「歌うたいのバラッド」のなかの『気になるからいこうよ』という部分をちょっと想定して描いてみました。でも嵐の名曲EverythingもちょっとBGMにしてしました。特に『この長い坂を〜』というところが好きです。いい歌だなあ。


―つけたし――――――――――――― 
 コンプレックスは、個人的体験と関連して自我によって抑圧された内容のものが多いようで(ユング「心の構造」)、普段は無意識の層にあるが、ふとしたことで表に出てくる。学校に行かなければいけないのに行けない、職場に嫌いな人がいてンもうどうしても――といった弊害が出てくるのは、普段は心の底のほうに複雑にからみあい、わだかまっている、●●コンプレックスというべきものが表に出てくるからである、と言える。だが、コンプレックスは一概に悪い面ばかりではないし、それに誰もが持っている。それを乗り越えたときに自我は成長し、発展することができる。乱暴に例えると、我々の自我は、少年漫画などで段階踏んでどんどん強い敵が出てくるのを倒していきながら成長していく主人公、といった感じでしょうか。第一回WBCも、アメリカ人審判・ボブ(敵)がいたからこそ日本的には大成功だったように、障害がないと全く盛り上がらないのはすべて同じなのではないかと思います。乗り越えるのは大変なんてものじゃないけど。
 でも、あんまりにもしんどいからと言って、そのコンプレックスとの対決から逃げたり、ほおっておいたりするとこれまた大変なことになる。自分(自我)の安定のためだけに、他人や社会などにその重荷をなすりつけたりすると犯罪者になったり、放置すると病気になったりする。秋葉原の事件も、2009年の大阪の放火事件なども、ちょっとそんな気がしますが、どうでしょうか。
 
 ところで、コンプレックスを持つ、ということは、必ずしも劣等性を意味するわけではないようです。例えば、劣等感コンプレックスを持っているからと言ってその人が本当に他人よりも劣るのか、と言ったら必ずしもそうではない。主観の問題。そういえば、源氏物語の紫の上も劣等感コンプレックスだったかもしれない。容姿端麗、才色兼備、性格も良し、身分も妾腹だがまあ高いほう、というはたから見れば文句のつけようもない彼女も、夫の源氏が彼女を裏切ったのを契機に「私の存在って、なに」→「私って、つまらないなあ」といった劣等感コンプレックスといったようなものが表面に出てくる。だが、時代が時代だけに夫に詰め寄ったり、家出したりするわけにもいかずそれを放置、というよりムリヤリ心の奥に閉じ込める。そしてそれは、自我の全くしらないところで年月をかけて肥大化し、心を蝕み、最終的には病気になって弱って死んでしまうのだ。コンプレックスとの闘いは、別に今に始まったことではない永遠の課題なのかもしれません。




コンプレックス (岩波新書)
岩波書店
河合 隼雄
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コンプレックスを知る ...
コンプレックスの不思 ...
自分の正体を知る遅か ...
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どこかにいってしまったものたち

2009/07/21 21:00
●どこかにいってしまったものたち     クラフト・エヴィング商會 著    筑摩書房


内容(「BOOK」データベースより)
本書には、「クラフト・エヴィング商会」の長くて風変わりな歴史が、さまざまなかたちで封じ込められてもいます。本書は、著者が取り扱ったものたちの中で、さまざまな理由により「今は存在していないもの」すなわち「どこかにいってしまったものたち」のデータだけを、まとめたものです。

内容(「MARC」データベースより)
明治から昭和20年代まで、珍品を商ったクラフト・エヴィング商会の「3代目」が、商品の解説書や宣伝用のチラシなどを再現。架空の書物や地図、機械など、不思議な品を紹介する空想博物館。


――――――――――――――――
 「不思議の品売ります」を謳い文句に、明治、大正、昭和とかけて続いてきたというクラフト・エウ゛ィング商会。なかでも先代がまとめておいたという、商品断片やイラスト、パッケージ(とってもレトロですんごいおしゃれ)など形跡のみを残してどこかにいってしまった「不思議なもの」を考察する…というか想像する、という、考えようによってはこれ以上素敵な本は無い、というぐらい楽しい本です。その「不思議なもの」は過去・現在どこを探してもありませんが、だからこそその不思議なものは自由自在。つまり、例えば大好きな小説を映画化されて「ふざけるな」とか「イメージが違う」等といったことが決して起こらない、というわけです。起こりようがない。かといって、自分でどうにかしようと思っても、出来上がったらどうにもズレが生じたりするという場合もありますが、そんなジレンマからさえも自由。心の中の像は、真に自分だけのものである。
 個人的には空中寝台あたりまでダマされていました。馬鹿です。流星シラップソーダ、人造虹製造猿、水蜜桃調査猿(猿多いな)、空中寝台が欲しいです。欲しい。



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 その時代っぽく?してみました。






どこかにいってしまったものたち
筑摩書房
クラフト・エヴィング商會
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この実行力は見事架空 ...
どこかにいってしまい ...
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CHANEL Fashion Review Paper Dolls in Full Color

2009/07/12 14:14
●Chanel Fashion Review Paper Dolls in Full Color      Tom Tierney 著


内容説明
The essential little black dress, the elegant suit with the gold-buttoned jacket, the freedom to wear slacks — modern women still draw upon the innovations of Gabrielle "Coco" Chanel. This collection features 3 dolls and 28 authentic costumes that illustrate Chanel's haute couture history and the enduring appeal of her designs.→翻訳はお手数ですがこちらでどうぞ。

――――――――――――――――――――
 1910〜1960年代におけるシャネルの代表的なフルカラー・イラスト作品集。洋書。とはいっても英文は、それぞれのイラストにつけられた年代などの短いキャプションぐらいなので、絵本感覚で楽しめます。個人的にブランド物に縁がありませんが、お手頃価格でちょっと優雅な気分に浸れます。特に1920〜30年代のものは今着てもおかしくないかも、と思うぐらい素敵です。同種でクリスチャン・ディオールなどもあるようです。切り抜けばペーパードールとして遊ぶことが出来るようですので、2冊購入して1冊で遊ぶ、という方法も・・あるのだろうか。A 4サイズ32P。

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 本の中から、1931年のアメリカ映画 「Tonight or Never(今宵ひととき)」 主演のGloria Swanson グロリア・スワンソン のためにデザインされたドレスのようです。オリジナルはもうちょっと落ち着いた深い紫色でベルベット調のドレスでした。同系色のカラータイツ(ストッキング?)をはいていましたが割愛。

―だそく―――――――――――――
 洋書は日本円に換算してもそう大差なく買えますが、中国の本は日本で買おうとすると高い…。現地に行くことを考えれば安いのだろうけれど。








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家族になったスズメのチュン

2009/06/30 10:15
●家族になったスズメのチュン―森の獣医さんの動物日記     竹田津 実 著    偕成社

出版社/著者からの内容紹介
獣医一家に瀕死のところを助けられたスズメのチュンは、すっかり元気になるが・・。

内容(「BOOK」データベースより)
スズメのチュンは、ヒナのとき、死にそうな状態でひろわれて、獣医の竹田津先生のところへ持ちこまれました。すっかり元気に成長して、家族の一員となったチュンは、どうやら、自分を人間だと思っているようです。小学中級以上。

――――――――――――――
 ほとんどの漢字にふり仮名がふってある児童書なのですが、いちばん身近な野鳥なのに、案外知っていることのほうが少ないスズメの魅了満載で、子供から大人まで楽しめます。なにしろ私はスズメが好きです。「雀の本なんて、ないよなあ」と半ばあきらめていましたが、検索単語を漢字の「雀」から「スズメ」に変更したところけっこうある・・・。
 それはさて置き、この本の主役であるチュンくんと竹田津夫妻のおかげで、スズメの求愛行動や巣作りなどいろいろなことがわかります。習性はもとより、チュンくんが喜んだり怒ったり、がっかりしたりする様子が著者の目を通してこちらに伝わってきて「スズメも人も同じだよなあ」と思いました。あとは自傷症状を持つキタキツネのメンコが気の毒な気がして印象的でした。
 カラーではありませんが、チュンくんの写真もけっこう載っていて、スズメ好きにはたまらない一冊。文庫もあるようです。


●わたしのスズメ研究    佐野昌男著   さ・え・ら書房
 日本のスズメを中心に、日本や世界の各地をまわり、スズメやその親戚?であるイエスズメなどの研究を地道になさっている佐野氏の本。こちらも児童書ですが、営巣、産卵などの繁殖習性や食物、移動や寿命などものすごく本格的。「あー巣のなかはそうなっているのね」といった事がよくわかり、とても面白い。あとは、普段何気なく目にするスズメも、ひょっとしたらあの小さな体で親元を離れて遠い県外からやってきたスズメかもしれない・・、などと思うとかわいさ倍増。表紙をはじめとする写真と絵がかなりツボです。



すずめSOS(本ではありませんが・・) 
 スズメのヒナをひろってしまった!!、などの緊急を要する実践的な対処法を知りたい方は、こちらをどうぞ。



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児童書だから、というわけではありませんが、女の子とスズメ(一応)。ちょっとスズメがデカかったか・・・。




ユーザレビュー:
たかがスズメと言うな ...
動物の無限の可能性す ...
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そらまめくんのベッド

2009/06/06 13:00
●そらまめくんのベッド      なかや みわ 著      福音館書店

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頭に黒いすじのある、楽しい形のそらまめくん、ぷちぷちとした小さなグリーンピースくんなど、色も形もかわいらしいおまめくんたちのおはなし。
 そらまめくんのベッドというのは、中に白くてふっかふかの綿が詰まったそらまめのさやのこと。ほかのおまめさんだって、そのふかふかベッドにちょっと寝てみたいんだけど、そらまめくんはだめ、と言う。ほかのおまめさんたちはむっとしただろうに、そんなことはおかまいなし。

 ある日、その大切なベッドがなくなってしまう! ベッドを探しににいったそらまめくんは、ちょっと不思議で、それはそれはすてきなものを見る。

 おまめさん、まめのつる、くさむらの緑、月夜の光の下の緑など、緑にあふれる絵本。読んであげるなら3歳から、自分で読むなら小学1年から。(小野ヒデコ)


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 とってもいいなあ嵐の新しい歌。買っちゃおうかなCD。
 まぁそれはさて置き本題。
―――――――――――――――――
 
 「私は今まで、自分のためだけではなく、人のために何かしてきただろうか」 と身につまされる本でした。かわいい表紙を見て手に取った時は、まさかこんな感想を抱くとは思いもよらなかった。ある段階まで実に利己的なそらまめくんに、自分が見えてすごく痛い・・。でも、かわいい絵柄がやさしく「こういうことしちゃ、だめよ」と諭してくれます。絵本っていいなあ。結構前の本らしく、続編やぬいぐるみなどの関連商品がある模様。ミニぬいぐるみでも買って戒めにするかな・・。


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 豆の時期と言えば5月→さわやか。というわけでさわやかっぽい女子高生を描いてみました。決して集客率を高めようとか高めたいとかそういったことをもくろんだわけではありません。多分
 

―だそく――――――――――――
 私が今まで利己的だった罰は、真綿で首を絞めるように、か、でかいフライパンで頭ガツン!といった感じで来るかはわかりませんが、今までもそうだったけどこれからもたぶん受けると思います。でも、こんな「私生活罰あたり人生」を歩む私でも、これからはその受ける罰をちょっとぐらいは減らしたい・・。なんだよ結局自分のためかよ、といった話はこの際置いておくとしても、この私が「世のため人のため!!」なんて急にいきり立つと周りの迷惑になると思うので、念頭に置いて、静かに頑張りたいと思います。
 ところで、この本の表紙を見たときに心の片隅でではありますが、「そらまめって、うまいよなあ」と少し思ったことも事実です。ごめんなさい。でも豆ごはんも、うまいよなあ。あと青煮。









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江戸吉原図聚

2009/05/20 11:14
●江戸吉原図聚     三谷一馬著       中公文庫

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
江戸風俗画の研究と模写に打ち込んできた著者が、肉筆浮世絵、版画、黄表紙や洒落本の挿絵など、全盛時の吉原を描いた二百五十余点の絵画資料を精確に復元し、それぞれに平易な解説を付す。登楼のしくみ、廓内の風景、遊女の生活と風俗、吉原の年中行事など、いまは失われた吉原遊廓の全貌を鮮やかによみがえらせる画期的労作。

【目次】(「BOOK」データベースより)
登楼/廓内/妓楼/遊女の生活/年中行事/遊女の風俗/吉原風俗


―――――――――――――
 美しく精緻な線で描かれる江戸・新吉原の内外。女性が本当ににきれいです。カラーではありませんし、文庫サイズなのでちょっと絵が小さめかな。。とは思いますが、遊郭、遊女はもちろん、遊客や、遊郭にかかわって働く男衆なども生き生きとしていて、見ていても非常に楽しい。吉原の資料としてもとってもいいと思います。このような三谷一馬氏の本は、江戸時代(周辺)シリーズ?のようになって結構たくさんでているようです。江戸時代に興味のある方もそうでない方も、ご覧になるととても楽しいと思います。ところでこの本のテーマは吉原ですが、R指定的表現はありません。念のため。
 あと私が他に持っているのは「江戸商売図絵」で、こちらも中世の職人歌合せ時代から時を経て、もんのすんごく細分化されて多岐にわたった職種の数々を堪能できます。

画像

 P.596より。振り袖新造。あんまり様子と着物がきれいだったので、まねしてみました。着物柄は和風レトロ地紋CD-ROM使用。「ぱっと見それとはわからないぐらいに加工して、さりげなく使うのがポイント」とこの本にありましたが、私はまだまだ初心者なので、ばっちりわかる感じではっつけるだけがやっとです。もう少し、頑張りたいと思います。一般的な吉原の遊女のイメージといえば、たぶん歌舞伎などで有名な傾城「揚巻」。こちらは簪などがたくさんついているので今回は見送りました。。


―追記 ―――――――――
 むかしから、遊女と聞くとけっこう過剰に反応してしまうぐらい好きでした。同時代の一般女性に比べて、出で立ちが大変きれいだからだと思います。そのほかにも、どう考えても幸せとは言い難い、彼女たちの生い立ちと行く末などを考えたりしてしまうからかもしれません。不幸こそが物語なのかもしれませんが、当人にとってみれば悲惨でしかない。のかもしれない。
 樋口一葉の「にごりえ」で、主人公お力が「これが一生か、一生がこれか、ああいやだ。人の声も物音もしない、どこかうんと遠くへ行ってしまいたい(意訳)」といったことを思うシーンがあります。ネタばれになりますが、彼女のその望みは「昔の男に殺される」という最悪の形でしか叶いませんでした。売春制度をささえるのは貧困、つまり貧乏・・。一葉女史も金銭面でかなり苦労をした人らしいので、その点に自分をみたのかもしれません。ちなみにこの「にごりえ」や、女史の代表作「たけくらべ」などは青空文庫で無料で読めます。
 一方、杉浦日向子氏の漫画にでてくる遊女は、けっこうたくましい人も多かったりします。実際はどうだったのでしょうか。

 
 

江戸吉原図聚 (中公文庫)
中央公論社
三谷 一馬
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おしゃべり用心理ゲーム こわいの巻

2009/05/14 23:00
●新装版 おしゃべり用心理ゲーム   こわいの巻       パキラハウス 著      阪急コミュニケーションズ

内容(「BOOK」データベースより)
自分を知るということは…?いろんな人の、いろんな秘密がわかってしまう!?驚愕の第3集。

―――――――――――――――――
 「自分がどうしてその人や物を好きなのか、または、どうして嫌いなのか」といったことの回答を得たような気がした、最初の本だった気がします。 
 かなり前から家にあり、妹か私が買ったのかももう忘れてしまっていましたが、ずっと持っていました。「これずいぶん前からあるし、もうどうっしようっか〜な〜」と思うたびに開き、そのつど「こりゃ処分できない」と思いとどまっていた・・、つまり、内容がとても好きなのです。手元の本は発行元がTBSブリタニカ・初版1990年となっていますが、今は阪急コミュニケーションズと変わっています。長く読み継がれるからにはワケがある、ということで、ちょっとしたコーヒーブレイクと思っておもしろおかしく読んでいたら、急に頭ガツンとやられてしまうような、結構深い自分探しの旅、いかがでしょうか。
 「反応するからには、自分の中にワケがある。」この本読んで、そこらへんの掲示板や現実世界なんかで悪口ばかり言っている人をあらためてみてみると、「腹たつ〜」以外のちがった見方ができるようになるかもしれません。
 「字いっぱい詰まっている本苦手・・・」という方も大丈夫なくらい、ところどころ余白がすごく多かったりします。お友達や周りの人と盛り上がれそうなものもあります。逆もあったりしますし、時には「え、そんで終わり?」といった感じのものもあります。3部作のようですが、これしか知りません。ごめんなさい。


画像
シャープペンで描いてみました。なぜかマギー審司を思い出しました。あの耳ほしいな。


―だそく―――――――――――――――
 持ってる本は、昔私が描いたへえええったくそなえんぴつ描きの絵がところどころ落書きしてあったりもします。まあ今でもそう、アレだけど。こりゃ古本屋には売れない・・・。いや、ということは、やはり私の本か。





新装版 おしゃべり用心理ゲーム こわいの巻
阪急コミュニケーションズ
パキラハウス
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世界デザイン地紋 CD-ROM

2009/05/10 16:37
●世界デザイン地紋CD‐ROM―EPSアウトライン・スウォッチ・GIF・JPEGデータ収録     大室 はじめ 著    マール社

内容(「BOOK」データベースより)
本書は世界のパターン文様の素材を収録したデジタル素材集です。柄は世界の地紋の中から特に需要が多く使いやすいものを厳選収録。EPSアウトライン・スウォッチ・GIF・JPEGという便利な4つのデータ形式で1863点収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大室 はじめ
本名、大室一。54歳。1952年12月生まれ。1971年春(株)宮島捺染型入社(東京)。1972年KFS(講談社フェーマススクールズ)受講。公募で多数の受賞得る。1973年日本美術学園(通信教育)受講。1982年(株)宮島捺染型退社。福島(船引町)へ帰省し、屋外広告のデザインをさせて頂きながら、2年間独学でイラスト制作に励み50数点仕上げる。1984年フリーのイラストレーターとして営業活動を始める。1986年デザイン&イラスト制作の場として『大室デザイン室』を設立。現在、船引町(福島県)在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

――――――――――――――――
 大した用も環境もないくせに素材集が大変すきです。はい。特に日本の文様!というだけで手に取ってしまいます。大抵買えないけど。この本は伝統的な日本の柄を筆頭に、世界各地のよく使われている・又は使われてきた(多分)柄がPCで使える素材として大集合。画像ソフトで配色や透明度に変化をつければバリエーションが無限大に・・・!一つ欠点があるとすれば「使いこなせるかな・・ワタシ」という1点ぐらいかと思います。他にも和文様オンリーの「和風レトロ地紋 CD-ROM マール社」があります。

 ところで、あんまりにも画像がたくさん入っているこのCD-Rを開こうとすると、動かなくなる等ところどころ不具合を生じる、という家のPCは、やはりマズイのだろうか。


画像
収録画像を加工(工程を思い出せない)・使用してさわやかっぽくしてみました。

ー追記――――――――――――――
「ブログをつくりたい!!―はじめるのはとっても簡単、やればやるほどおもしろい」 成美堂出版
  最近この本を読んだりしてブログのタイトル部分などをいじってみました。全体的にいじろうと思っていましたが、案の定力尽きました。皆さんは、私の分までがんばってください。
 けっこうながいことこのブログをたらたらと続けていますが、ブログパーツの存在をこの本で初めて知ったりして(遅)とても参考になりました。しゃべるくまとパンダを設置したり、定時になったり文字盤をクリックしたりすると踊る小人がでてくる時計などです。タダだからといってパーツをあんまり増やすと、くまが不具合を生じることがわかりました。ちなみにあのくまは、あんまりクリックしてしゃべらせるとのびたりします。うーん、かわいい。ところでドアラのブログパーツって、ないだろうか。

 それにしても今日名古屋はあっついです。ああ、またエアコンの無い夏が来る。



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京の庭師と歩く京の名庭

2009/04/30 21:35
●京の庭師と歩く京の名庭   別冊太陽 (別冊太陽―京の庭師と歩く)    小埜 雅章 著

内容(「MARC」データベースより)
京都を本拠地としている庭師・小埜雅章を水先案内人として、平安神宮、桂離宮、平等院、金閣寺、西本願寺など38か所の作庭作法や技術、歴史的背景、石や植栽の配置ほかを紹介。

―――――――――
和田さあーーん(中日)!!
さて本題。
―――――――――
 庭が好きだ、京都が好きだ、寺や苔が好きだ。実は最近疲れている。といった方々にも大変いいような気がします。特に宝泉院客殿からの写真は必見。西芳寺(苔寺)などの木々のみどりの美しさは、疲れている時に見ると本気で涙がにじみます。個人的には竜安寺石庭がすきです。あそこで1〜2時間ぐらいならぼーっとしていられます。一人で。
 京都に住みたい。あんな庭がほしい・・。と妄想が深まり、いや、癒されます。

画像

 日本庭園といったら和服しか思いつきませんでした。着物柄は「世界デザイン地紋 CD-ROM(マール社)」使用
 アルバムの柄ちがいは「和風レトロ地紋 CD-ROM」使用。







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転向研究

2009/04/27 21:01
●転向研究     鶴見 俊輔 著     筑摩書房


内容(「BOOK」データベースより)
前代の走者が迷いつまずいた地点から日本人の思想を問いかえす。

――――――――――――――――
 定額給付金とエコ減税やらなんだかんだの次は、忘れたころに大増税ですから。ざんねん。
あれ、なんだか懐かしい気がする〜〜。あると思います。
 まあそれはさて置き本題。
――――――――――――――――
 
 ここでの転向とは、『権力によって強制されたためにおこる思想の変化』である。

 権力とは主に「国家権力」を指し、強制とは、権力が服従を要求して特殊手段に訴える事である。その手段は、この本の中では投獄、処刑、ごうもん等の暴力だけでなく、利権の供与とか、マス・コミュニケーションによる宣伝などのような間接的な強制もふくまれる、とある。つまり、たたいたり蹴ったりして言う事を聞かせるだけではなく、「この役職あげるから、言う事聞いてね♪」とか、巨大資本などが「こういった風潮に、世の中なればいいなあ」などといった意向か国家と申し合わせているかは知らないが、お金にものを言わせて新聞、TVなどの報道を操作したりすることである。ペンは剣より強しとはいえ、「お金」という首根っこをつかまれてしまえばグウの音も出ない。今だって、ひょっとしたら結構そんな感じかもしれません。なんだか最近報道、ヘンだなあ・・・、とか。ちょうど良い具合に不況ですしね。

 さて本書。主に、太平洋戦争下に軍部などの圧力によって生活を守るため(というより主にその地位と生活水準を守るため)に「戦争ハンタイ」が「大日本帝国、バンザーイ(戦争サンセイ、鬼畜米英)」に変わり、アメリカの占領下で「アメリカ的民主主義、サイコー」と変わってしまった人々、特に政治家、知識人など一般民衆に影響を与えた人々の思想の移り変わりを、できる限り公平に、冷静沈着に研究した本。とはいえ、やはり根底にあるのは「許せなかった」という強い感情だったそうです(「戦争が遺したもの」より)。自己防衛は本能とはいえ、逃げる事も出来ずに「私は貝になりたい」のように、置いてけぼりになって割をくった庶民のことを考えると、かなりやり切れない。「守る」とはどういうことか、という事を教えてくれているような気もちょっとします。
 でも近衛文麿は「お坊ちゃんが軍部の圧力でハイハイと苦もなく転向」と勝手に思っていましたが、生い立ちなどがあまり幸せとは言い難く、意外な気がして興味深かったです。

画像
絵は問題の時代に合わせて1940年前後っぽくしてみました。

 
ところで、この本で見えてくるのは人の権力欲、とでも申しましょうか。『日本の支配体制内で地位をあげるということが、そのままなしくずしに転向をうみ、その逆に支配体制内で地位をあげることのできない不満が逆転向および非転向をうむという事情が、明治以来今日まで一貫してある。(本文より)』幸徳秋水でさえそうだったらしいです。
 明治維新はトノサマ政治の打破だったはずですが、切れてるようで実は脈々と繋がっている今の政治は、2世、3世、4世と繋がっていくであろうトノサマ政治に他ならない、ということを考えると、実はただ単に、成り代わりたかっただけ、という部分が根底にあったのかもしれません。
 でも、自分自身を振り返ってみるとどうだろう。私は国家権力に属した事など全くないし、残念ながらその予定も全く無いので「こっかなんてーさー、しょせん人工の最たるもんじゃーん。ぜーきんかえせ」等とぶつくさ文句をいっていますが、もしそっちがわに便宜をはかってもらったり、恩を受けたりしたとしたら「国家、バンザーイ」に変わるのかもしれません。いやあねワタシって。
 
 こんな事を平気でぶつくさ言っていられるだけまだ幸せなのかもしれませんが、でも、この先どうなるか解ったもんじゃないし。この本の掲げた問題を「まあまあいーじゃん今更さ」とうやむやにし、ほったらかしてきたツケで「うおあっ、無責任社会!」といった感じになっている、とも言えますが。
 まあそんなこんなで「もしかしたら」のネガティブ自分探しの旅。いかかでしょうか。1976年に出版された本なので古本でしか無い模様。でも図書館にはあります。「転向再論」 (鶴見 俊輔 ・ 鈴木 正 ・ いいだ もも 著)という本が比較的最近出ているようですが、未読です。すいません。


―だそくのひとりごと――――――――――――――――
 消費税上げるの、やめてほしいです。画材なんかが上がると貧乏人の私は、いつもダメだけど、さらにもうダメ〜。といった感じです。他の支出を削ってください。お給料、たくさん貰っていただろうになんで再就職(天下り)なんて必要なの。。。ぶつくさ。イイナー、巨額の退職金。
 
 
 最近「落ち着いてください!普通に生活してください!!」と叫びつつ人が見ていたTV番組を急にぶっちり切りやがって、終始自身が一番落ち着いていなかったり(結果誤報)、人が殺される・その兆候がある・あるいはあきらかに変死している、等本気でおかしいと思われることにはかなりの無干渉で、酔ってハダカになるという軽犯罪中の軽犯罪者を逮捕(! 普通一晩留置所にいる程度で済むのでは)した上家宅捜索(!!  え、尿検査は?)しちゃったり、挙句の果てにマスコミは「なんか最近、年金のこととか前ほどやかましく言わなくなったなあ〜・・、あれ?おんなじよーなことやってたみたいな一方の与党の人は?報道とかなし?」等と思っていたら、そのハダカになったという軽犯罪容疑者を執拗にヘリで空撮。。。となんかヘン。
 この気持ちの悪い不公平、不均衡のうらにはいったいなにがあるのかな・・。などとろくでもないことをつらつらと考えていたら、こんなにながくなってしまいました。どうもすみません。








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パンドラ vol.3 2009 SPRING

2009/04/21 10:22
●パンドラ vol.3 2009 SPRING     講談社

内容紹介
 勇気を!
文芸と批評とコミックが「交差(クロスオーバー)」する

――――――――――――
 うわーんドアラ、ドラゴンズに力を貸してえー。『ピッチャー ドアラ、代打 落合博満(監督)。』
さて本題。  
――――――――――――
 小林エイの名前でまた漫画を1話載せていただくことが出来ました。どうもありがとうございます。高校(一応女子高)を舞台にした「はなはな」という題です。「うっ、うっ、あの日本人メジャーリーガー、ユニフォーム姿がとってもとってもカッコイイのに、どうして私服が四苦夜露系なの」というほんの少し残念な感じとは比べ物にならないくらい全体的にかなり残念な私に免じて、どうぞ宜しくお願いいたします。
 こんなところで何ですが、担当して下さるK氏、いつもありがとうございます。精神的にどこかへ行ってしまっては(脱線)、なかなか帰って来られない私を辛抱強く、やんわりと軌道修正してくださいます。どうもすみません。

画像

絵はイメージです。





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図説 上杉本洛中洛外図屏風を見る

2009/04/08 13:42
●図説 上杉本洛中洛外図屏風を見る     小沢 弘 (著), 川嶋 将生 (著)  河出書房新社
内容(「BOOK」データベースより)
織田信長が上杉謙信に贈った狩野永徳筆の絶品。華麗。雄渾。登場人物二四八五人。応仁の乱後の復興しつつある京を舞台に、四季と名所を織り込み、多彩な物語と老若貴賎の男女を躍動感あふれる筆致で描いていた洛中洛外図の白眉。フルカラー。

内容(「MARC」データベースより)
応仁の乱後の復興しつつある京を舞台に四季と名所を織り込み、多彩な物語と老若貴賎の男女を躍動感あふれる筆致で描いた洛中洛外図。織田信長が上杉謙信に贈った狩野永徳筆の絶品。フルカラー。〈ソフトカバ〉*

――――――――――――――――――
 やったあ〜中日開幕4連勝だあー  
金本のアニキ、かあっこいい〜
 さて本題。
――――――――――――――――――
 米沢市所有の国宝(平成7年指定)である洛中洛外図屏風を、できるかぎり実寸に近い画面で紹介することに努めた、という図説。登場人物の引き目鍵鼻的描写は、教科書などで歴史的資料などとして部分的に引用されている場合が多いので、目にしたことがある人が多いと思われます。応仁の乱後の荒廃しきった室町時代後期の京都。「こうであったらいいな」という希望も含めて描かれたという、大変にぎやかで美しい中世の京の都を楽しめます。

画像
 というわけで 中世っぽい絵にしてみました。

―――――――――――――――
 当時の京の都の荒廃ぶりが「日本の中世6 都市と職能民の活動(中央公論新社)」にちらっとのっていました。「もののけ姫」周辺の時代です。多分。応仁の乱(1467〜1477)で京の都は焼け野原になり、盗賊などがそこを集会場にするなどし、やりたい放題で治安最悪。疫病も時々流行。加えて寛正(1460〜)の大飢饉では餓死者の屍の山が鴨川の流水をせき止めるほどだったそうです。においがすごかったと思います。「中世は生きにくい時代」とはよく聞きますが、生き「にくい」どころの騒ぎではない。私は幸いにも、今まで死ぬほどの空腹感を味わった事がありません。食い過ぎで腹痛になり、食べたくても食べられない・・、といった苦痛はしばしば味わっていますが。それはまあともかくとして、それもこれも両親や、助けてくださる周りの人々のお蔭だと感謝しています。こんな不届きものな私でも、感謝しなくては本気でバチが当たる、とその記述を読んでそう思った次第です。
 ところで、観光名所としても名高く、恋人同志でにぎわうというあの鴨川。「あのーそこには昔ですねえー」などと野暮を言ってはいけないのである。もう数百年も昔の話なのだ。そんなこと言えば、餓死するしないに関わらずそのころや、その昔に生きたであろう無数の人々のお墓は?今どこにあるの??だなーんて大野暮も、決して言ってはいけないのである。だから、私は野暮なのだ。




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わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集

2009/03/31 14:36
●わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集   金子 みすゞ (著),    矢崎 節夫 (編集)     JULA出版局

――――――――――――――――――――
 あの国よりも、ニッポンのほうが心配。
 まあそれはさて置き本題。

 以前ご紹介した平凡社の本(金子みすゞ―生誕一〇〇年記念 (ムック) )と内容が少しかぶりますが、そちらで未掲載だった(たぶん)「雪」が大変好きです。『だれも知らない野のはてで 青い小鳥が死にました さむいさむいくれがたに』と出だしがかなりブルーなのですが、人や動物は、それぞれが別個の体と感情を持っているので本質的に生れて死ぬまでひとりなのだと思いますが、でも、ひょっとしたらそうではないのかもしれない、と思わせてくれる、とても優しい童謡です。それぞれに控えめでかわいらしい挿絵がついているだけなので、金子みすずの魅力を十分に堪能できます。平凡社のとっても美しい写真とともに楽しむのも好きですが。「まえがき」にもあるように童心に帰れます。表紙もかわいく、小さめなので持ち運びも便利。

画像

 少し色を塗ってみました。アルバムはそのままです。
―――――――――――――――――
 今回『ミサイルがくる!!』とやけに張り切っている印象ですが、なぜなのでしょうか。事前通告されたからでしょうか。それとも他にも何かあるんだろうか。前回は知ってか知らずかしらーん顔だった気が。周辺海域を通過する船にも着弾情報とかなーーんにも知らせてなかったような記憶があるんですけど記憶違いだったかな・・・。それに、画像や何かの情報なんかも全部外国任せなのね。とかいう私は『そんなにいうならはつげんにたいするきんちょうかんがたかまるかもしれないとおもうからとちょうにおちればいいのにな』、などという煩悩というか頭の中身は愚痴だらけ、といった感じのばかエイでした。


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戦場のピアニスト

2009/03/15 13:50
●戦場のピアニスト    ウワディスワフ シュピルマン (著),  佐藤 泰一 (翻訳)     春秋社

内容(「BOOK」データベースより)
第2次世界大戦、ドイツ軍によるポーランド侵攻。ナチスのユダヤ人迫害のもと、多くの命が失われ、廃墟になったワルシャワの街を独り彷徨する若き芸術家の苦闘の物語。ゲットー脱出、逃避行の日々、ドイツ軍の脅威が迫る…。ポーランドの名ピアニスト、シュピルマンが自らの体験を綴った希有のドキュメント。

内容(「MARC」データベースより)
第二次世界大戦、ナチスのユダヤ人迫害のもと、多くの命が失われ、廃墟になった都市ワルシャワを独り彷徨する若き音楽家の苦闘の物語。アカデミー賞有力候補作品の原作。2000年刊「ザ・ピアニスト」の改題。

―――――――――――――――――――――――――
 「今現在、私は誰よりも不幸だ」と感じている人には、かなりの力になってくれる本だと思います。映画「ダイ・ハード」の現実版(積極的には闘わないけど)といった感じですが、シビアさは比べ物にならない。淡々とした描写がかえって戦場の残酷さを際立たせています。例え話ですが、ナチスのユダヤ人迫害がもしなかったと考えて、その事を小説として提示した場合「頭がおかしい」と却下されると思います。事実は、小説より奇なり。運も性質もあまり良くない私が当事者だったとしたら、かなり早い段階で殺されてると思いますが、筆者は、ひょっとしたらこの記述を残すためにこれ以上はちょっとないくらい過酷な状況を生き延びる事ができたのかもしれません。本文中の「死が必ずやってくることをわきまえてこそ、どんな厳しい状況に置かれても自分は生き抜くのだというエネルギーがふつふつと湧いてきたのである。」という記述が実に印象的。人はそう弱くはないのだと思います。第二次世界大戦中にドイツ軍に占領されたワルシャワにおけるユダヤ人絶滅作戦の渦中での、最後までの生き残りの記録(訳者あとがきより)であり、国家対個人の戦いにおいて、個人が勝った(逃げおおせた)という稀有な例。アカデミー賞監督賞など3部門受賞作の原作本。

画像

昔の写真などを参考にスーツを描いてみる。今の細身系スーツは好きです。「変わっていくことだけが真実だ」なーんていう言葉をどこで聞いたかは忘れましたが、エリの形等流行廃りはあっても、根本的な形は、あまり変わらないようです。

――――――――――――――――――
 日本国内にいると肌身で感じる事は少ない人種差別(とは言え、私も日本国外に行ったのは、某格安旅行会社のハワイ旅行一度きりです。羽田発の飛行機内でアジア系の天女のように美しいスチュワーデスさんは、英語と母国語しか決して話さず、救命胴衣の装着説明もありませんでした。)。それが、これ以上は想像も出来ないという形で結実したのがホロコーストでした。日本の原爆もその範疇に入ると思います。戦時下のアメリカでは、放射能が人間の体に与える影響などを調べるため黒人で実験をしていたそうです。とはいえ、そういう日本にも731部隊がありました。人間それぞれの個人差は激しくとも、民族ごとに大別して「残酷さ平均値」をとれば皆大差はないと思うので、肌や目の色だけで判断できる事はそう多くはないと思います。話は違うが不幸だったから何をしてもいいか、というとそういうわけでは決してない。
 余談ですが、近代戦の特徴は「軍関係者より民間人の方がよく死ぬ」ということだそうです。第一次、第二次世界大戦と回をかさねるごとにその割合は多くなっているようですので、次があるなら死者はほとんど民間人、ということになります。イスラエル軍のガザ地区侵攻の結果は特異なことではないのかもしれません。死にたくないし守って欲しいと思うなら、戦争しないに越したことはないようです。

戦場のピアニスト
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本当の歴史の証人 先 ...
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図説 浮世絵入門

2009/02/28 19:56
●図説 浮世絵入門(ふくろうの本)     稲垣 進一 編集      河出書房新社

内容(「BOOK」データベースより)
オールカラー180点。絵師62人の名作・稀品・代表作でたどる浮世絵の流れ。見て画集、読んで事典。ジャポニスムの衝撃を生んだ驚異のアート。粋な江戸が見えます。

――――――――――――――――――――――――――
 「いや、ちょっと入門してみようかと思って・・」と言う場合にぴったりの本だと思います。私がそうだったからです。オールカラーで図版も多く、著名な浮世絵師たちの系譜を、江戸初期から明治期までたどることができます。大型の美術書に比べて手にとって見やすいし。タイトルに「入門」とありますが、この本の内容をぜんぶそらんじてしまえば、まず間違い無く「通」の域に入るかと。目利きとかそういった分野は別として、ですが。秘蔵浮世絵大観(講談社 全16巻)からの出展が多かった気がするので、本格志向の方はそちらを御覧になるのも面白いと思います。
 個人的には鳥文斎栄之と喜多川歌麿等が好きです。余談ですが、渓斎栄泉の絵を見ると「百日紅」の女にだらしなーい善ちゃんを思い出します。これはもちろんフィクションだとは思いますが(読んでると段々そうではないような気もしてきますが)、浮世絵師たちの生活を描いた漫画なので、読むと彼らに親近感がわいて来ます。
 最近富山県内の旧家の土蔵から大量に浮世絵の版木が発見されたりして話題になっていますね。(ニュース内容はこちら

画像

 絵は、私にしては珍しい上に、恐れ多くも本の中から「喜多川歌麿 歌撰恋之部 稀二逢恋(大英博物館)」参照。ところで浮世絵の多くが海外にある、と思うとちょっと腹が立ちますが、あっちの方が保存状態が断然良い物が多い、という点にも腹が立つような立たないような。




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白川静  漢字の世界観

2009/02/08 14:00
●白川静 漢字の世界観     松岡 正剛著     平凡社新書

内容(「BOOK」データベースより)
白川静は、甲骨文、金文など漢字の始原を訪ね、「文字は神であった」という斬新な視点に基づき、『字統』『字訓』『字通』を初めとした多くの本を著した。その研究により文化功労者に選ばれ、文化勲章を受章している。だが厖大な著書の故もあり、その全体像は把握しにくいものだった。博覧強記の著者が“巨知”白川静に挑み、その見取り図を示した初の入門書。

――――――――――――――――――――――――
 「漢字には文字が生れる以前の悠遠なことばの時代の記憶がある」
 古代に生れた多数の象形文字が相次いで滅びていく中、ただひとつ漢字だけが生き残る。漢字が言葉の意味をあらわしていると言っているのではなく、文字は言葉を記憶しているのだ、文字しか言葉を記憶しているものはない、漢字はそれを体現しているのだ。(本文より部分)

 これらの白川氏の見識を、著者である松岡氏が解りやすく要約し主要な著書を紹介してくれています。「アジア(≒日本)の根本にひそむ深甚(しんじん)な世界観」に立ち向かったという白河静入門書。
 現代のチャンネルから段階を踏んで古代のチャンネルに近づくごとに全く違う景色が見えてくる。特に、柿本人麻呂「安騎野の冬猟歌」解読の正否は私には全く解りませんが、当時の人達の王権に対する思い、というか執念が垣間見える気がして面白かったです。

画像


―だそく――――――――――――――
 絵は年賀状用に作成した物を流用してみました。
 この本は、近所の本屋で「白川静フェア」をやっていて、それで見つけた本です。最初はフェア、という言葉でとんかつ屋「かつ雅」のかきフライフェアを思い出していたのですが、フェアというのもなかなかいいものだな…、とそう思いました。そのお店のかきフライもとんかつも衣がさっくさくでとっても美味しいです。お米も美味しいです。


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大上海

2009/01/24 20:45
●大上海(時空旅行ガイド)    著者 広岡今日子、 榎本雄二      情報センター出版局

[BOOKデータベースより]
西洋と東洋、過去と現在が混じり合い、不思議な調和を織りなす街。そのルーツである“租界時代”に魅せられ、どっぷりとはまってしまった書き手たちがおくる、ディープでコアな上海案内。

第1部 大上海の散歩術(共同租界;フランス租界;南市;蘇州河以北);
第2部 悦楽の大上海(上海モダン・ポスターの世界;ボルシチはママの味;上海・それぞれのホーム、スィートホーム;老房子狂騒曲;クラシックホテルで租界の香りを愉しむ;「上海」を描く、「上海」に描く 清朝絵師のひとりごと;21世紀の服部良一よ、歌え!幻の上海ダンスから見た音楽の現在・過去・未来;陰謀の夢世界へようこそ 図説・中華民国史;1930年代の都市小説からみる大上海);
資料

―――――――――――――――――――――――
 「オールド上海、だああーいすき」という私のような人にもってこいの本。オールカラーではないが写真資料も豊富で、はまりかけの人もはまっちゃった人も楽しめます。書いている人達(7人)からは、それぞれの老上海(1930年代前後)に対する熱い想いが伝わって来ます。装丁もレトロでキュート。おまけに長年手元で愛読してきたかのような本の腹などのくすみ。つまり、ページの端々に「手垢風印刷」までほどこしてある手の込みようはすごいです。古本屋に持ってったら「買い取れません」とか言われちゃいそうです。旅行の時はちょっとしたガイドブックにもなり、歴史も勉強でき、老房子(ラオファンズ;租界時代の古い住宅。人気があるらしく価格はうなぎ上り、だそうです。)をお探しの方には家賃や価格の相場などが解ります。ただ全体的なデータは2006年の物なので、昨今のサブプライムローンショックでお手ごろになっている・・かも。ところで現地は上海万博のための開発ラッシュらしいです。おしいなあ・・。
 因みに私は本書のコラム「上海人が生クリーム好きなわけ」を読んだ後、無性に生クリームが食いたくなりデコレーションが生クリームだけのケーキを2個、オールパンで日を置いて作って食べ、近所のパン屋で丸いデニッシュパンの中に生クリームだけといった菓子パンを立て続けに食べ、腹をこわしました。大体において私はこういったタイプの人間です。
 著者のお一人、広岡今日子氏のHP「大上海糖果號」もディープで面白かったです。最初に読んだのは図書館ででしたが、内容があまりにすきになったので改めて購入したという稀有な本。


画像

 少し変えてみました。アルバム2はそのままです。


―だそく――――――――――――――――――
 余計なお世話ですが、BGMはサントリー烏龍茶歌集「chai」、「chai chai」(東芝EMI)にすれば気分だけはもう上海。「chai」の方にはすんごく短いけど『上海ブギウギ』が入ってます。2枚共に中国語の美しさが堪能できます。1つ不満があるとすればchai chaiの方。『瞳をとじて』は「歌ってくれよ!!」とそう思いました。

 T事務所で苦楽をちょっと共にしたIさんから年賀状のお返事が届きました。バラク・オバマ米国第44代大統領就任式の日(1月20日:大寒)でした。・・きっとコレ読まないと思うけど、ありがとう、じゃーきー。
 あーあー、それにしてもこれからどうなるか全く未知数だとしても、あーんなカッコイイ大統領、いーよなー。TVでも沢山の黒人の人達が涙ぐんでいたけど(そりゃうれしいだろうな)、一転日本に目を向けると、逆の意味で私は涙が出そうになります。



時空旅行ガイド大上海
情報センター出版局
広岡今日子 榎本雄二
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海軍こぼれ話

2009/01/16 19:52
●海軍こぼれ話      阿川 弘之 著      光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
徴兵されて陸軍に入隊することを危惧して、海軍を志願した著者が、名著『山本五十六』『軍艦長門の生涯』には書けなかった海軍を、豊富な体験を基に人間味たっぷりに描く、“わがネイビー賛歌”。

――――――――――――――――
 「こぼれ話」という部分に強く惹かれて読んだ本。真実というものは大抵いつも裏側にもあり表だけでは絶対に解らない。だから真実というのはドアラのあのかわいーいおめめと常に半開きのあのお口にあるのではなくかぱっと取った頭部の中にこそ
・・・とうわけで本題。

――――――――――――――――
 テレビタックルや小説などでお馴染みの阿川佐和子さんのお父さん、阿川弘之氏の海軍こぼれ話。ユーモアと、こぼれんばかりに愛嬌いっぱいなのに肝心要な所で急所を「グサっ」といった感じが『よく似ている気がするなあ・・・』、とそんな印象を受けました。この人に「安普請(やすぶしん⇒すぐぐらつく)」なんて言われたら立ち直れない気がします。全体的に旧大日本帝国海軍に対する深い愛情と、同陸軍に対する憎悪が地軸のような気がしますが、「出来る限り公平な目で見よう」という真摯さも伝わってきて楽しい上にとても勉強になる本でした。個人的には「誰が、誰にハタを振らせているのか」という言葉が印象に残っています。あと、あの遠藤周作氏もちょいちょい登場。「さるのこしかけ」に登場する氏と同様に「深い河」等では絶対にうかがえない人柄を垣間見ることができます。こういうギャップが大好きです。
 あとは旧海軍の海軍業界用語をちょっとだけ取得できます。マリる⇒結婚する  べビる⇒子供ができる  ルッキング⇒見合いする  などなど。用例;「んもう、友達みーんなマリっちゃったしいー、この際あたしもルッキングでもしようっかーなあー」といった具合です。ルー大柴を少し思い出しますが、旧海軍との繋がりの有無などは知りません。マリってべビる。逆もまた可なり。結果は人それぞれなので、功罪は、知らない。因みに芸者さんはS(エス)で、置屋はエスハウ、三味線はスリーライン、だそうです。
 MMKが旧海軍用語「もててもててこまっちゃう」だとは聞いていましたが、ここまで徹底?していると、後世に生きる私は太平洋戦争の結果を知ってしまっているだけに「ひょっとして、それも敗因のひとつでは・・・」なんて思ってしまうのでありました。米海軍など他の国の海軍のことは知りません。でも「もててもててこまっちゃう」だなんて1度はそんな状態になってみたいものです。今だったら瑛太君がそんな感じでしょうか。佐藤浩市もけっこう好きだけど加瀬亮もいいよな・・、なんてちょっと違ったことも言ってみます。


画像
その時代っぽくしてみました。すこし変えてみましたが、アルバム2は変え方が解らないのでそのままです。


―追記―――――――――――
●素顔の帝国海軍 ―旧海軍士官の生活誌    瀬間 喬 著   海文堂出版
 旧海軍の様子が上記の本以上にうかがえると思いますが、今の所1冊目で頓挫しています(少なくとも全部で4冊ある模様)。内部の当時の雰囲気や、人の考え方などを良くも悪くもそのまま味わえる、といった感じです。
 






海軍こぼれ話 (光文社文庫)
光文社
阿川 弘之
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櫛・かんざし

2008/12/29 15:01
●櫛・かんざし―田村コレクション     京都書院アーツコレクション ―工芸 (34)

内容(「MARC」データベースより)
古代において護符の役目をもっていた櫛・簪は、江戸時代以降には装身具として変容した。凝った技巧、豊富な材料、変化に富んだ形と意匠で女性を艶やかに彩ってきた櫛・簪を集めた田村資料館の収蔵品を紹介。〈ソフトカバー〉

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 江戸時代を中心とした櫛(くし)とかんざしの文庫本オールカラー写真集。オールカラーなのに値段も手ごろだと思います。文庫サイズなので軽いし。象牙や蒔絵がほどこされたくし、鼈甲で出来た美しいかんざし、笄(こうがい)などの写真が豊富。和装結婚式、時代仮装、時代劇以外の場面でこういった小物を今現在使用する事はまず無いだろうけれど、デザインがとても素敵で斬新。ぱらぱらとページをめくるだけで「こ、こ、これ全部手作業」といった感動が無条件で得られます。それらが手のひらサイズである事を考えれば、蒔絵の細かさは目がくらむようです。個人的には「このデザイン、なんかにつかえないかな…」等といったヨコシマな目線で虎視眈々と見ています。図書館などにも探せばあると思いますが、欲しい方は京都書院のHPから注文できるようです。


画像

 本の中の「美人立姿図 部分」参照。着物の柄は名画クラシック素材(マール社)使用。
 

−その他の本−−−−−−−−−−−−
●櫛 (NHK美の壺)   NHK「美の壺」制作班 
  表紙も含め写真がきれい
● 櫛かんざし 岡崎智予コレクション   紫紅社
  値段が値段なのでこちらの方が資料数は多い。このコレクションは東京都青梅市(奥多摩)にある櫛かんざし美術館に収蔵されているそうです。私も是非見にいきたいのだがなんせここ、愛知県なので奥多摩は、遠い・・・・・・。


−だそくとご挨拶−−−−−−−−−−−−−−−
 大掃除と銘打った「普段よりもちょっとだけ丁寧なそうじ」も終り、年賀状も枚数が少ないのでスグ終りました。掃除の最中にむっかーしの道徳の教科書「しあわせな人生」を見つけました。そうは言ってもねえ・・・。
 というわけでこのようなヘンなブログにお付き合い下さった方、今年1年どうもありがとうございました。それでは、どうか風邪などにはくれぐれも気をつけて、よいお年を。




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パンドラ Vol.2 SIDE-A、 SIDE-B

2008/12/21 14:27
●パンドラ Vol.2 SIDE-A
●パンドラ Vol.2 SIDE-B         ともに講談社BOX


 Amazon.co.jp
-------危険な新人 --------------------------
今回、パンドラ誌上で、ほぼ同時期にデビューした、この3人の作家に短編を書いてもらった。
出した条件は同じ。
原稿用紙100枚以内であること。それだけ。
あとは、3人並んで掲載される、ということを伝えた。
そこで彼らが何を感じ、何を考え、何を自分の“武器”として意識したのか――。
我々だけでなく、読者の皆さんにも味わっていただけると幸いである。(中略)
(Amazon パンドラ Vol.2 SIDE-A 商品説明より)
 

 大変申し訳ありませんが、スペースの都合上詳しくは講談社BOXのHPなどをどうぞ。直リンってしてもいいのかな…。


―――――――――――――――――――――
 大掃除をやらされていました。皆様いかがおすごしでしょうか、ばかエイです。こんにちは。私事で恐縮ですが、このたびまたパンドラ Vol.2 SIDE-Bに小林エイの名前で漫画を2話載せていただけることになりました。ありがとうございます。今年は、僭越ながら連載という形で漫画を載せていただくことができ、とても幸せな1年でした。どちらかというと確実にフコウの部類に入る今までの事を考えると、まるで夢のようです。お陰様で、今までトレース台というものを持っていなかったのですが購入する事ができました(通販)。買ったらなぜかおまけで扇子が1つついてきて嬉しかったです。ところが、また別の画材を買ったら全く同じ扇子が再びついてきました。1つで十分です。それとは別にスクリーントーンという画材をたくさん収納する事が出来る棚を買うことも出来ました。どっちらけで何がなんだかわからない、という状況から脱する事が出来て大変嬉しく思っています。ですが、それを見るたび「自身の中にこんなにたくさんの引出しがあったらいいのに」等と切ない事を考えてしまいますが、まあそれはそれでいいとします。
 
 「目次」をみていると段々と手が震えてくるような執筆陣の方々に加え、ともひ氏のうつくしい表紙は本屋さんで一際目を惹きつけます。みつけたら、走ると目立つので早歩きで逃げます。美化して言えば繊細で、ごく普通に言えば気が弱いためです。そのくせ「流水大賞座談会」が大好きです。こんな私ですが、どうぞよろしくお願いいたします。私の漫画はアレなのでさて置き「もう…最近TV…なんにも面白くない…篤姫も終っちゃったし…」という方にはぴったりの2冊だと思います。冬の夜長にもってこいです。 
 
 最後に、こんな私を引き立ててくださったK氏に、こんなところで申し訳ありませんが御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。ご迷惑ばかりお掛けして、ほんとうに申し訳ありませんでした。

画像

 少し変えてみました。アルバムはそのままです。





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雨月物語

2008/11/29 11:07
●雨月物語(上・下)   上田 秋成 (著), 青木 正次 (翻訳)     講談社学術文庫

上巻―――――――――――
 
出版社/著者からの内容紹介
安永天明期の暗い世相、他人や自分までが怪しく得体の知れぬ異界の妖霊のように見えてくる時代社会の中で、そういう仮象の向う側に人はどこまでその人間的な実体に迫りうるものなのか、を問いつめた怪異小説。当代知識人の知的な苦悩に正面からいどみ、知的な文体を極限まで展開して、そこに人間が人間に出会いうる可能性を探った上田秋成の内的力動を伝える代表作品。古今東西の怪異小説中、秀抜傑出、深い感銘を与える。(全二巻)

下巻―――――――――――
古今東西の怪異小説中、郡を抜く『雨月物語』は江戸中期の国学者上田秋成の傑作である。本書は巻四「蛇性の淫」と、巻五「青頭巾」「貧富論」を収載。中世以来、邪淫の動物とみられている蛇の化身をテーマにし、一人の優男に終始執念をもやしてつきまとう女の受欲を綴る「蛇性の淫」、美少年を愛するあまり、その死体を食べ尽くす鬼僧の、同性愛愛欲の妄執を描く「青頭巾」金銭執着の「貧富論」など、卓抜な怪異描写で人間の執念の凄まじさを描く。


――――――――――――――――――――
 厳密に言うと納涼用『怪談』ではなく、こちら側・此(し)岸の人間と、怪異とみなされるあちら側・彼岸の人間との出会いにくさ⇒理解しがたさを中軸に、物語としては「理解し難いもの(人間)の恐ろしさ」をかなり増幅させた結果怪談という形式になった物語、といった印象をうけました。原文ではなく青木正二氏の考釈を呼んでです。この本を読まなかったらこの物語にそんなに深い意味がこめられていただなんて全く気付けなかったと思います。あっち側の登場人物は掛け値無しの「個人として」の理解を求めるが、こっち側の人間は、例えば「社会とはーこうあるべきだー」的観念(先入観ともいえる)の中で生きているので話が通じるわけはなく、たいてい相互交通不可の状態のまま物語は幕となる。ここまで来ると怪談を通り越してもうちょっとした哲学。『哲学とは、他の人々に同情せんとする人間の意志である。』とは鶴見俊輔氏の言葉(「哲学の反省」)ですが、大体においてこの物語では此岸の人間には彼岸の人間に対する愛情がそう多くはなく、よって同じ場に立って「理解しよう」という同情心があまり感じられないがための相互不理解、なのかなと思います。それは現代でもよくある事だと思うので、この「怪談」が語り継がれる原因は、ひょっとしたらその辺にあるのかもしれません。というわけで純粋に恐怖感を味わう事が好きな人はちょっと違和感を覚えるかもしれません。原文、現代語訳、語文注、考釈付き。
 個人的には雨月物語の大本は、源氏物語の葵(あふひ)巻だと思います。多分。

画像

 絵はあくまでもイメージです。本の登場人物とはあんま関係ありません。
 当時の先生からこう、言われましたー的観念論であったまガチガチに固まっていては話をする事もままならない。そのために?京極堂は憑き物落としをする。鶴見俊輔氏は『不当な裁断、固定した憎しみは、他人にたいして、特有なそれぞれの意志の苗床をさぐらないことから来るのではないか』とおっしゃり、だから村上春樹氏はねじまき鳥クロニクル内で井戸を掘るのかもしれない。だなーんてエラそうな事を言ってみる。とか言う私も自身の両耳ふさいで「あーあー聞こえないあー」と叫んでいるような部分がなきにしもあらずなので反省したいと思います。




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羊をめぐる冒険

2008/11/16 11:36
●羊をめぐる冒険(上・下)   村上春樹著   講談社文庫

上巻――――――――――――――――――――
 
出版社 / 著者からの内容紹介
 野間文芸新人賞受賞作
 1通の手紙から羊をめぐる冒険が始まった。 消印は1978年5月北海道発
あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている21歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい<鼠>の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。新しい文学の扉をひらいた村上春樹の代表作長編。

下巻――――――――――――――――――――
 
出版社 / 著者からの内容紹介
 青春3部作完結編
 1982年秋 僕たちの旅は終わる すべてを失った僕のラスト・アドベンチャー
美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという1頭の羊と<鼠>の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。1982年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。村上春樹の青春3部作完結編。野間文芸新人賞受賞作。


―――――――――――――――――――――
 1番好きな本。何度読みかえしてもそう思うので仕様がない。逆にいえば、何度読んでも理解しきれていない、しきれない、という情けない読者です。すみません。「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」に続く3部作完結編。続編に「ダンス・ダンス・ダンス(上・下巻)」がありますが、やっぱりこれが1番好きです。
 すごく大まかに言うと、近代そのもの、という「羊」。とりわけ背中に星印をつけた不思議な羊をめぐる「僕」と「鼠」の物語、といった感じでしょうか。文学の素養も教養も無いのでこんな事ぐらいしか言えません。以前私が「この作品は三島由紀夫『夏子の冒険』のパロディであり、三島由紀夫の到達点が村上春樹の出発点だった」といった内容の文章を読んだのは確か中日新聞の夕刊だったと思いますが、誰の文章だったかも失念してしまいました。済みません。なんだか誤ってばかりですが勝手に緊張しているせいです。多分。その方面に興味のある方はネットや本などそちらの方をどうぞ。
 年をとる→いろんな物を失っていく、といった事が繰り返しのように描かれているので正直はじめは「いやだなあ」と思いましたが、あのクールでタフな「僕」(とてもじゃないけど身体的にも精神的にもタフでないとこの冒険は完了しない)に、というよりも、氏のあの文章にどれだけ憧れたかしれません。はじめて読んだのは高校生の時でしたが、日が暮れて段々暗くなっていくというのに電気をつけるのも忘れて(つけるのがめんどくさかったのかもしれません)下巻を読んでいたら「あの」ページが急に出てきて「ぎゃあ」と叫んだか思ったかしたことを覚えています。暗い所で本を読んではいけません。
 もう、こんな文章を読んでいるよりは本を読まれたほうが早いかと。あとは、アマゾンの書評の方が読んで得るものは断然多いと思います。すみません。

―関連?本――――――――――――
●村上朝日堂はいかにして鍛えられたか  文/村上春樹  絵/安在水丸  新潮文庫
 小説を読んで「うう・・」と悲しくなってしまった人はこちらのエッセイをどうぞ。少し前のものですが、のっけから有名人に似たホームレスのお話や、日本各地のマンション・ラブホテルの名前大賞、など話題も幅広い上にぐぐっと奥が深く、読み応え十分。時折本文にも登場する安在水丸氏のキャラクターとイラストが秀逸。ある有名作家さんが「エッセイを読んだらこの人(村上氏)は、小説のように奥さんに逃げられたり酷い目に遭ってばかりいるのではないと解って安心した」といった事を書いていましたが、なるほどと納得。


●村上春樹、河合隼雄に会いにいく   河合隼雄・村上春樹   新潮文庫
 1995年の両氏の対談を本にしたもの。小説を書いていた時の心情など「舞台裏」話もあり。それとは別に、心に病を抱えている人にも、なんらかの「救い」になってくれるかもしれません。


画像

 今回ばかりは「本に関連する絵」、など恐れ多くてとても描けない。とか何とか言っていつも関係無い絵ばかり描いているのだけれど。最初っから規格をゆるゆるにしておいて良かった・・。「いいかげん」というマイナス要素も時には役に立つ時がある。アオザイは「ベトナム雑貨と暮らす」をちょっと参照。





 

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村上春樹、河合隼雄に会いにいく

2008/09/16 14:00
●村上春樹、河合隼雄に会いにいく      河合 隼雄 , 村上 春樹 著            新潮文庫

出版社/著者からの内容紹介
人間にとって物語とは何か.現代を生きることと物語の可能性をめぐって,最も深い場所から人間をみつめる2人が,徹底的に語り合う.現代文学から恋愛,家族,さらに阪神大震災やオウム事件といった問題まで,話題は縦横に展開.『世界』掲載時に話題となった連載に加筆,新たに詳細な補注を書下し,個の新たな生き方を問う.

内容(「BOOK」データベースより)
村上春樹が語るアメリカ体験や’60年代学生紛争、オウム事件と阪神大震災の衝撃を、河合隼雄は深く受けとめ、箱庭療法の奥深さや、一人一人が独自の「物語」を生きることの重要さを訴える。「個人は日本歴史といかに結びつくか」から「結婚生活の勘どころ」まで、現場の最先端からの思索はやがて、疲弊した日本社会こそ、いまポジティブな転換点にあることを浮き彫りにする。


――――――――――――――――――――――
 
 「おら、お役人様に殺されちまうだ」 

 いや、今の率直な感情を表現してみました。もちろん照準は毒米問題ですが。
さて本題。

―――――――――――――――――――――
 故河合隼雄氏と村上春樹氏による対談。結構前の本ですが、内容は普遍的なものなのでいつ読んでも新鮮さを失わないと思います。それどころか何度読んでも得るものがあるとさえ思います。
 小説や漫画などでお話を書いていて「んもう、物語って、だからいったいなんなの?」と行き詰まっちゃった人や、これから書きたいな、という人、村上春樹氏の小説のファンの人(ねじまき鳥〜などの小説の裏話?もちょっとある)、はてまた「夫婦」という人間関係に光明の見出せない人にも大変良いんではないかな、と。とにかく「物事はあ、こうあるべきだ!!」と頭が凝り固まっちゃっている人には救いになるかもしれません。
 例えば本文の中に「愛し合っているふたりが結婚したら幸福になるという、そんなばかな話はない。そんなことを思って結婚するから憂鬱になるんですね(河合氏談、P97〜98より)。」と、これはちょっと極端な方ですが、要するに「楽しいだけ、楽なだけなんてことはないよ」ということなのかな、と。苦しい事があるから楽しい事も際立つ、ということかと思います。それほどぶ厚くない文庫本で、でもそこからかなり重要なものを得る事が出来る、というお徳感大の本だと思います。

画像

 いつものように上記の本とはまったく関係ありません。前回載せればよかった・・・。私は煙草を全く吸いませんが、吸う人を描くのは好きです。ですがみなさん煙草はほどほどに。でも家のおじいちゃんはそれこそ煙管でスパスパ吸っていたようですが、健康的で長生きでした。何が良いのか悪いのかって一概に言えないのかもしれませんが。ううん、でもやっぱ吸いすぎは良くないかと。今の煙草は添加物とか。
 ちょっと変えてみました。アルバムはそのままです。


―だそく――――――――――――――――――――――
 本の中で「自衛隊についての日本と世界の認識の違い」についてもちょっと語られていました(湾岸戦争当時の)。アメリカ等の外国から見れば自衛隊はやはり「軍隊」という認識のようです。「じゃあ自衛隊→軍隊ということして国際貢献やりましょう!」ということではなく、「戦争絶対反対!」というイデオロギーも十分気を静めて差し引いて考えたとしても、今現在の社保庁とか厚労省とか農水省などのお役所仕事を見ていると、言葉は非常に悪いのですが、「マジ勘弁」と思います。私見ですが、日中・太平洋戦争は直接手を下したしたのは米軍ですが、元をたどって考えれば陸軍省・海軍省などの役所が大日本国国民を殺傷した戦争、だと思います。早い段階で手を打てばあれほどの被害拡大はなかった、かと。もちろんそれには「本気」とか「身を呈して」といった並々ならぬ覚悟と姿勢が必要だったとは思いますが。かといって私も「じゃあお前人の為に働けるか」と言われると大変ヨワイ部分があるのですが、じゃあさ。仕事しないならしないでそんでいいから(いや、良くないけど。でもしている人はちゃんとしてると思いたいけど)給料減らすとか天下り先とか考えないとか人員削減(上から)とかして欲しいです。

 私は、けっこう長いあいだ「太平洋戦争で、明らかに自分のせいでたくさんの人間が死んだりしているのに、なんの良心の呵責もなさそうな人たちの精神構造って、いったいどなっているんだろう」と思っていましたが、案外、今数々の問題を起こしている省庁のお役人さん達に話を聞けば、氷解するかもしれません。あと特徴的なのが絶対に自分の非を認めないところ、等。イージス艦「あたご」の件でも「ごめんなさい。でも僕達は悪くない、あっち(民間)が悪い」と言っているようですし。人を2人も害しておいてそれはないよな…。公務員の厳罰化を望みます。
 私の遠い親戚に「お役人」という人種の人が居たようで(省庁も階級も不明)、親戚一同から「家電製品を自分で買ったことがない」「下出に出てたかる」「役人は子供まで・・・」等と結構すんごい事を言われてなんだか良くは思われていなかったようです。母親は「良い人だった。なんでも話せた。」といっていましたが。母親は、子供の私が言うのもなんですが世事に頓着がなく、そういったところを好かれて安心されていたのかもしれません。だから勤め先すら解らない…私だったら邪悪なので根掘り葉掘り聞いちゃったりして警戒されたと思います。外面がいい、ということなのか、自分の大事に思う人間は大切にしていたということなのか、そのへんはよく、解りません。

 でも「子供まで・・・」というそのことの裏を返せば、「人間は環境如何(出たとこ勝負ということか)」ということにもなると思うので、私もそういった一家に生まれていたとしたら…と思うと大変怖く思います。自分だったらどうなのか、といったことはその立場になってみないと、解らない。



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百日紅(さるすべり)

2008/08/27 12:55
●百日紅 (上・下)   杉浦 日向子 著    ちくま文庫

  
文化爛熟する文化文政期の江戸。葛飾北斎、娘のお栄、弟子の栄泉らを主人公に、江戸の暮らし・風俗・浮世絵の世界を多彩な手法で描き出す代表作の完全版。(上巻、表紙裏より)
  

 今はちょうど百日紅の時期。それはそうと43日ぶっ通しの猛暑日を記録したこの地方で、暑くて動けませんでした。エアコン使ったのは2〜3回。自分で自分を誉めてあげたいがその前に誰かに誉めてもらいたい。因みに私の部屋のエアコンは「エヤコン」と表記してあり、つまり動かない。
 さて本題。

―――――――――――――――――
  知る人ぞ知る杉浦日向子氏の名著。漫画。主人公は葛飾北斎とその娘で同じく絵師のお栄など、江戸時代を代表する浮世絵師たち、というより彼らのその「生活」。百物語程ではないにせよ、不思議と幻想と日々の生活があいまってとても素敵な感じです。登場人物の話す江戸言葉(多分)がものすごくかっこ良く思えて真似したくなってしまう。印象的なのは「女弟子(上)」。『我々は害し害され生きるのさ』と私は受け取りましたが、さあどうでしょうか。あと下巻の「色情」も蔭間茶屋が舞台になっててよくよく考えればすんごいことが描いてあるのに全然そんな雰囲気がない。きっと作者の人柄によるのよるものなのかもしれない。
 


画像

 すごいぞ中国美人(北京五輪)。ということでチャイナ服。目が痛い…。
 オリンピックで1番印象に残ったのはなんといってもホシノジャパン。プチプチドラファンとして言わせていただければ、中日の選手(岩瀬・川上・森野選手)は悪くない。全く悪くない。だって、特に岩瀬投手はペナントレース始まってからずーっと調子悪かったもん。連れてくほうが悪い。ほぼドラ●チ(≒フーリガン)の私の家族間では星野監督に対する失望と憎悪で渦巻いています。ううん。そのまがまがしい空気に洗脳されて「打たれるって解ってて中日の選手ばっか起用するなんて、それって中日(というか現監督という話)に対する嫌がらせ?復讐か?それとも、負けの責任解りやすく全部追っ被せようとする策略か??」と普段から思考回路が偏屈なのに、よりいっそう歪んだ思考法になってしまうバカエイでした。うーん、「環境」とは恐ろしいものである。でも星野監督と監督任命責任者は、楽しみと活躍の場を奪われてしまった社会人野球の人達にこそ謝るべきだと思います。ソフトボール女子が対称的な結果だっただけに、気の毒すぎる気がします。何を言っても今更だけど。でもほんとにWBC監督変更無しなんでしょうか。
 


―追記でひとりごと―――――――――――
  スカイ・クロラ(2008、映画)見てきました。よかったです。設備の整った映画館で音も「うわあ、あっちからもこっちからも」とすんごかったけど、いかんせん私自身が連日の暴飲暴食で体調万全ではなく、劇中で登場人物達が生きるか死ぬか!の空中戦のさなかに「吐くか、席を立つか(イヤだそんなのもったいない)!!」という状態だったので、前半結構目をつむっていました。というのも空中戦のカメラアングルでまた症状が悪化しそうだったので。もったいない・・・もったいなすぎる。間違えて1000円じゃない日に行ってしまったというのに。私はどんな映画でも出来るだけ1000円で観る事にしている。それはそれとして冗談のような人生を歩んでいる私にふさわしい成り行きでした。結局無事に観終わったけど、機会があったらもう1度見にいきたい。
  で、なんでこの話を書いているのか、というと上記の百日紅・下巻収録の「因果娘」を久々に読んで、その映画のヒロインを思い出したからです。現在の状態を脱け出したくてそれこそいろいろやってみるけれども、結果はやはりもとのまま・・・。それでも諦める、んではなくあくまでもちょっと前向きに「受け入れる」ことにしたのかなあ、と。表現方法は色々ある。解釈間違っていたらごめんなさい。まあ゛ひとりごと"ということでお許し下さい。私あのヒロイン好きです。目が良いですね。




百日紅 (上) (ちくま文庫)
筑摩書房
杉浦 日向子
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暮らしの手ぬぐい暦

2008/07/20 13:33
●暮らしの手ぬぐい暦   佐々木 ルリ子著    河出書房新社

 
春夏秋冬、手ぬぐいを楽しむ
 花見、イチゴ、潮干狩り、ラジオ体操、金魚、スポーツ、温泉、雪、みかん、忘年会……。
季節モチーフの手ぬぐい300枚とその使い方、たのしみ方をご紹介します。(オビより)


――――――――――――――――――
 うーん、上様ちょっと気の毒すぎる。 
 さて本題

――――――――――――――――――
 季節などに応じた手ぬぐいの使用方紹介本。手ぬぐい生活のススメ、といった感じです。巻末にはトートバックなどちょっとした手作り雑貨の作り方や、ネットショップ、様々な手ぬぐいブランドの紹介あり。「かまわぬ」は有名なので知っていたが(それだけ)、ほかにも結構沢山のブランドがあるのを知って驚いた。今や手ぬぐいはオシャレ雑貨の中の人気商品の1つらしいです。色とりどりの手ぬぐいは見てるだけでも楽しい。私は蓮とスズメ柄が好きだったのと表紙に惹かれてこの本を購入。アマゾンなんかで「手ぬぐい」で検索するとけっこう沢山の本が出てくると思います。着物柄と同じく限られたスペースの中で自由自在な色・柄が実に魅力的。16枚でゆかたが出来るそうですが(本書に縫い方はなし)、手ぬぐいってだいたい生地が薄いので夏祭りになど外出用には不向きかと。とにかく柄にちなんだ雑学なども書いてあったりして読んでも楽しかったです。インテリアとして飾るための手ぬぐい用額縁もあるらしく、雑貨屋で購入した小さな縄梯子に手ぬぐいを掛けっぱなしでホコリまるけ、といった私のような人間には持って来い。心機一転してそれを洗濯し、今は首に巻いて使っております。汗を良く吸収してくれる上、脱水機に掛けなくても手できゅっと絞っただけでしばらくすると乾きます。うーん、なるほど便利。


画像

 本書の中にあったかまわぬの手ぬぐい「白蓮」を参考に絵を描いてみました。今は蓮の花がまっ盛り。たぶん。
暑さが厳しいどころの騒ぎではありませんが、読んで下すっている方も、暑気あたりには気をつけて下さい。



―――――――――――――――――――
 久々に大河ドラマ・「篤姫」面白いですね。主演の宮崎氏がとってもいい。愛くるしい、という表現がまさにぴったり。命令口用になるとちょっとどすがきいちゃうところがまたいい。ギャップは人間の魅力のひとつ。「ちょっと待って、神様」の時もなーんて眼の綺麗な人だろう、演技も上手いし。と物覚えの悪い私が1度で覚えてしまうぐらい印象的な役者さんでした。上様役の人もけっこう前の「嫉妬の香り」で見た時から印象に残っています。あらすじは確か2人のかなりイイ女の間を行ったり来たり…いや行きっぱなしだったか?、というとにかく揺れ動くというかどこか頼りない感じが絶妙でした。人生迷ってナンボです。とかなんとか言っといて実は1、2回しか見たこと無いので詳しいあらすじはわかりません。すいません。
 ところで大河ドラマの上様。マズそうに見えて実はとっても頭が良くしかも病弱(環境のせいで)、だなんてもう最高だ。いや、物語としてですが。どーんとかえーとか叫んじゃうところもかなり好きでした。そんなに絶叫するほどフコウじゃないじゃん、等と思っていましたが、まさか最後の最後でそう来るとは思わなかった。うーん、恐るべし大河。あの時期だと傷みが早いと思うのであの白い箱の中は大きな甕だかツボだかに多分塩漬け・…いや、とにかく上様がいなくなるとかなり淋しい。こうなったら「ジャージの2人」でも見に行くか。それとも「クライマーズ・ハイ」か。


暮らしの手ぬぐい暦
河出書房新社
佐々木 ルリ子
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悩むなあ手ぬぐいがア ...
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ビゴーが描いた明治の女たち

2008/06/29 15:19
ビゴーが描いた明治の女たち (100年前シリーズ)   清水 勲 (著)   マール社


内容(「BOOK」データベースより)
本書は、フランス人画家ビゴーが滞日中に描いたスケッチのなかから、女性をテーマにしたものを厳選し、明治の女性の一生を大観できるよう構成したものです。子守、ハイカラ、芸者…さまざまな姿の女性がビゴーの目を通して新鮮に描かれています。

――――――――――――――――――――――
 中田選手が好きだ。中日ドラゴンズの中田賢一投手である。特に投げる前、構えた時のあの目が好きです。うーん、すごくいい。先日妹の会社経由でタダ券をもらったのでセ・パ交流戦最終試合 中日×ロッテ戦を名古屋ドームに見に行ったところ、思いがけず先発が中田投手だった。うわーい。ボールがキャッチャーミットに入る音が聞こえてきたりして「生観戦もいいものだ」としみじみと思いました。なんだか小中学生時代に野球部の男の子って、かっこいいなーなどと思ったミーハー気分を思い出して懐かしくなったりもしました。で、試合開始後1回表はすごくよかった。「ひょっとして、前にTVで見たドアラとツーショットのヒーローインタビューを生で見れるかも・・!!」なんて思うくらいだったのに、2回表になり見る見るうちにまずい事(たぶん)になってきて落合監督が現れ、試合開始約45分でピッチャー交代になってしまった。うわあーん。失点2点や3点くらいいーじゃん別に!!(5点だったけど) だって、これから良くなるかもしんないじゃん!!こんな機会めったにないんだしんもう試合なんてどうでもいいからもうちょっと投げて欲しいんだよ!!!等と言おうもんなら周りにいたほろ酔い加減のおっさん達(一部泥酔。金網にずっとしがみ付いてなにごとか野次り続ける)や、後ろの方の席で「あのしんぱん、ちょっと、ぶっころしたらなあかん。」等とつぶやいているちびっ子にまで袋叩きにされそうだったので、じっと黙っていた。試合はその後いろいろあって結局ドラゴンズが7×5で勝ちました。ううん、中田選手がんばって下さい。こっそり応援しています。
 あ、あと私、まー君や野村監督や上様も好きです。ああ、いや、大河ドラマ「篤姫」のです。史実やドラマの進行なんてもうどうでもいいから幕末いっぱいまで長生きしていただきたい。

 さて本題。

――――――――――――――――――――――
 20代で来日し、その後約17年滞日したというフランス人画家、ジョルジュ・ビゴーが主に滞日中に描いた人物画集。彼のフィルターを通して見た明治期の日本人の姿が、生き生きと映し出されます。ビゴーといえば『警官の前に猿ぐつわ+正座させられた新聞記者らと、それを高い窓から見てる西洋人(ビゴー本人でしょうか)が半笑い』、という風刺画で歴史の教科書でもお馴染み(たぶん)。彼は特に日本女性がお気に入りだったらしく、年齢や階層も幅広い女性達が多数描かれています。特にちょっと意外な芸者さんの姿が印象的。売れっ子姐さんが自転車に乗っていたりする。明治といったらたけくらべ=女性にとっては暗黒時代、と思っていた私にはかなり新鮮でした。ソフトカバーでそう高価な本ではないので入門書にしても良いかもしれませんが、他にもビゴーの本は沢山あるようなので、探してみるのも面白いかもしれません。

 ところで全くの余談ですが、西洋人の描く日本人は、どうも歯が出っ歯っぽくなるのはなぜだろう。同じくフランス人・エルジェ作「青い蓮 (タンタンの冒険旅行 , Herge (原著), 川口 恵子 (翻訳))」 に登場する暗黒街の顔役で、中国駐留日本軍の秘密工作員ミツヒラトも出っ歯、というか歯が丸見えである。ミツヒラト、という名前もなんだかヘンだが、彼は驚くと事あるごとに「ありゃまフジヤマ!!」と叫ぶのである。そんな日本人、私今まで見たことないんだけどな。。
 この本は1930年代の上海を舞台にしていて1936年に刊行されている。当時の日本は西洋人にとって何考えてるかさっぱりわかんない存在だったらしいがその辺にも理由があるかもしれません。ニッポンの次の1手が予測不可能で、そのためにあのゾルゲも日本に来たようです。相当信頼度の高い情報をソ連に向けて送っていたのに、最後には見捨てられたも同然で死刑になってしまったあの超?有名諜報員ゾルゲ。個人が国家に関わると大抵悲劇的結末になる、という1典型にもなっていると思います。とにかく「青い蓮」は図書館にいくと児童書コーナーにあると思いますが、絵本というよりもコマ数多めのカラー漫画、といった趣。作者は中国の友人に協力を仰いで描いたようで、当時の上海がかなり細かく描かれているようです。オールド上海ファンには避けて通れない1冊。かも。


画像

 たまには着物以外も描いてみる。haco. no16参照。最近はチュニックとか丈の長いトップスが流行りのようですね。私も去年、ろくに試着もせずに薄めの生地のチュニックを購入しましたが、着てみたところエチゼンクラゲのようになった。試しに飛び跳ねてみたところ、エチゼンクラゲそのものになった。こんなことならクラゲって名前にでもすりゃあよかったな。エチゼンクラゲの徒然読書画帳。うーん・・・、なげえ。


―だそく・徒然プロ野球観戦記―――――――――――――――――――
 幼児期や高校生時代にムリヤリ球場につれてかれたことはありましたが、じっくり腰を据えて最初から観戦、なんてことは今回が初めてでした。しかも座席がバッターボックス後方の前から2番目、とすんごくよかった。「談○天○り受け皿会社」だなんて根も葉もない事をいってゴメン妹。
 中田投手をはじめ小林投手、朝倉投手、吉見投手、岩瀬投手と中日投手陣をかなり見れたし、ウッズのホームランも見れたしと、とても面白かったです。ところで、なんで中村選手の入場?曲はあばれんぼう将軍なんでしょうか。荒木選手のトップガンも気になります。和田選手を見ると二コラスケイジを思い出してしまうのは私だけでしょうか。んー、まあいいか。
 対するロッテの清水投手も、小さい白い袋(なんていうんでしょうかあれ)を地面に落としたときに、足元に白い煙がぱっと立って、左から右へ流れた。だなーんてなんかもう漫画みたいにかっこよかった。ちびっこでなくても憧れます。日ごろ嫌になるほどドン臭い私にとってアスリートは憧れです。ロッテの応援も、ここはアウェイかと思うほど凄かった。外野席向かって左がロッテ応援陣、右中日とそりゃもうすんごい眺めでした。音量も凄かったな・・。ファンあってこそのプロ野球。でも選手は正直どう思っているのかなだなんて野暮なことをちょっと考えたりもしていました。で、私はというと小さいくせにすごく機敏なショッキングピンクのパオロンと、動きが微妙に気持ちの悪いドアラにくぎ付けで、気がついてみたらそれらマスコットのビミョ―に遠い写真ばっか撮っていた、という有様でした。だってピッチャーもバッターボックスもいくらいい席だといってもやっぱ遠いんだもーん。こんなことなら年中酔っ払っているようなもんなんだから、酔ったおっさんと一緒に金網にしがみついていればよかったのかもしれません。ここに載せたいのは山々ですが、載せるとたぶん怒られるのでやめときます。中日マスコットキャラクター・ドアラに興味のある方は公式ブログなどへどうぞ。
 それにしても、プロ野球選手(特にピッチャー)の精神的地軸ってなんだろう。あんなに広い球場で四方八方から見られて上手く行けばヒーローだけど、調子が悪いと「たわけ」「くそだわけ」などとものすごい怒号を浴びせられる。ピンチの時こそそれが役に立つような気がするんだけど、家族とかお給料とか野球が好きだとか気合とかなんだろうか・・・。満員で満塁で次上手く投げないと押し出しになっちゃうよ、なんてそんな状況私だったら走って逃げる。
 とにかく選手の方々にはケガに気をつけて頑張ってほしいです。











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100年前の日本―絵葉書に綴られた風景 明治・大正・昭和

2008/06/15 11:56
●100年前の日本―絵葉書に綴られた風景 明治・大正・昭和 (大型本)    生田 誠 (著)   生活情報センター


内容(「BOOK」データベースより)
風土を重んじた暮らし、西洋文化進取の気概。百年前の「ニッポン」は、嫉妬するほどモダンだった。

内容(「MARC」データベースより)
子供の頃に通った道、旅の車窓から眺めた山、おいしい果物の味、それが絵葉書の中にある。何人もの記憶の集積のようなものが印刷された絵葉書を、明治都市の風景、美人と子供、戦争と災害、鉄道とホテルなどの項目に分け掲載。


―――――――――――――――――――――
 フルメタリックな宇宙人?が大挙して踊りながら現れ、主犯格が自分で作った(多分)ハンバーグを私に見せた。それはそれは大きなハンバーグだったが、大きく分厚すぎたため、中が生焼けだと言って泣いていた。わけがわからない。そんな夢を見た後、熱が出た。勘弁してほしい。
 さて本題。

―――――――――――――――――――――
 明治〜戦前の昭和初期までの絵葉書紹介本。写真の物が大多数を占める。結構鮮明な写真が多く、見ていても楽しい。電燈が点き車が走り電車開通、といった都市部はともかく、農村部は江戸期の面影をまだまだ色濃く残していると思います。モダンガール=モガだとかモボだとかがもてはやされていたようですがたいてい皆和装だったようです。あと、今現在に生きる我々と戦前の人々の感覚はかなり違ったものであるらしく、入浴シーンでもみんな恥かしがったりする様子も無く、老若男女ほぼ全員カメラ目線で絵葉書として収まっていたりする。関東大震災の被災地の様子も絵葉書になっていたりしてううん、とちょっと唸ってしまう。今やったら大問題だと思います。
 そんなこんなで資料にもなり郷愁を誘う物もあり楽しい本でした。

画像

 本に出てきた女性の着物柄を参考に絵を描いてみました。

―だそく・昔は本当によかったのか――――――――――
 戦後、凶悪犯罪は減っているらしい。殺人事件の認知件数は1954年の3081件が最多で、それ以降はずっと下降線。しかも昨年はその54年のほぼ1/4で戦後最低を記録したそうです(08年6月 中日新聞夕刊 森達也氏文章より意訳)。
 
 「昔は良かった」とほんとうに良く聞くが、児童虐待にしたって(あとDV、セクハラとかも)刑事事件になったりして騒がれ始めたのはごくごく最近で、それまでは潜在的に「しつけ」とかナンとか言って数知れずあったと思う。育てられないから殺しちゃった、というのも戦国時代とかそれ以前から各地にあった。性的虐待系は僧房などでは日常茶飯事で、時代は奈良・平安時代ぐらいまでさかのぼれると思う。秋田の連続児童殺害事件の畠山被告みたいなヒドイお母さんは、明治や大正時代にだっていた。「今時の若い親」の専売特許では決してない。江戸最新モードの発信源「吉原」は、裏から見れば人身売買の総本山で、大抵は親から売られた女子・女子児童などがその需要に応えていた。好き好んでその道に入った人はそう多くはなかったと思う。売れっ子なら楼主に非常に大事にしてもらえるが、その他9割以上のぺーぺーとか下っ端遊女は病気になってもろくすっぽ看病もしてもらえず、死ねばお寺の大きな穴にぼんぼんと投げ込まれた。うーん、今で良かった。借金に困ると遊郭に、と紋切型に思ってしまいがちだが、働き口は女中奉公など他にもあったはずである。にもかかわらず遊女として売り飛ばされる、という背景には実家が余程の借金を抱えていたか、「とってもイイ金になるからイヒヒ」といった親の思惑もあったと思う。こういった人身売買機関の存在が、貧困層の親たちの心に「いざとなったら売ればいい」という思いを少なからず芽生えさせていたのではないかな、と思います。
 
 何をつらつらこんな事を書いているか、というと「昔はヨカッタ。人情があって。今はもー嫌な事件ばっかりでぶーぶー」と聞くと「なにおー!?」とヘンに反応してしまう、という要するに、単に私がアマノジャクだからです。決して犯罪を奨励しているわけではありません。その点はご了承下さい。あと、人のせいにしてはいけません。大抵自分が悪いんです。でも、必死に頑張ってきたけどもう自分一人の力では如何ともし難い、というくらいに周りを取り巻く環境が物凄ーーく劣悪な場合は、ご両親や友達、警察とか弁護士さんとかしかるべき人物に面と向かって相談しましょう。なんかあんま聞いてもらえなかった・・・、と一人(1機関)にアタックしてくじけたぐらいで諦めてはいけません。嫌な言い方ですが「上手いやり方」という物もこの世には確かに存在します。まっすぐ行けばオールオーケー!!とは限りません。この辺漫画の「盛り上げ方」とかにちょっと似ています。とにかく色々あたってみるのです。
 糸口は、どこかにきっとあるはずです。
 あと、「こい○みさん、だーいすき!!」等といった安易な投票もやめましょう。


――――――――――――――― 
 世を呪ったり全部人のせいにしたり悪口をがーがー言ったりする時期って、そりゃあ誰にでもあると思うけど一生そればかりだと辛いですね。源氏物語の紫の上のお母さん(継母)も、自分のことはすっかり棚に上げて人の事ばかりを散々悪く言う人だったようです。いつの時代にもそういった人がいるらしい。悪口や感情論って大抵言ってる本人の個人情報である場合が多いので、なんか言われても気にする必要は無いと思います。う、当てはまってる…と思うなら治すよう努力すれば良いだけの話。他人の事を、そうとやかく偉そうに言える人間は、この地球上にそう多くはいません。


 なんだか長々と書いてしまいましたが、秋葉原で被害に遭われた方々に、心からご冥福をお祈り申し上げます。
私が被害者や被害者遺族になっていたら、と思うと本当にやりきれない。

 
 



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日本の暮らしの原風景 ...
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黒川能狂言百番

2008/06/01 12:31
●黒川能狂言百番 (単行本)   渡辺 国茂, 正田 夏子, 重田 みち   小学館

出版社 / 著者からの内容紹介
山形県櫛引町には、世阿弥による能の完成から間もないおよそ500年前の姿を色濃く残す重要無形民俗文化財「黒川能」が今日まで伝わる。本書は黒川に25年の間通い、能、狂言130番を撮り終えた写真家の貴重な演能写真に、3年間の現地調査を行った能楽論、能装束史の研究者が詳細な解説を施したもの。幼児が神事を勤める「大地踏」、翁、三番叟を含む「式三番」を経て、神が主役の「脇能」、そして「二番目物」「三番目物」「四番目物」「五番目物」、索引、総合解説などの「付録」と全体を8章に分け、1曲を1見開きで構成。見開きには写真、解説、コラムを施した、見て、読んで、想像して楽しい臨場感あふれるガイドである。黒川能保存会推薦。

内容(「BOOK」データベースより)
黒川能の写真記に解説をほどこした総合ガイドブック。配列は大地踏、式三番とそのほかの能狂言に分けて配列。そのほかの能狂言は黒川独自の五番立に基づいて章立てし配列した。各演目の本文には舞台の解説や歴史などのほかに舞台を構成する物や背景についても記述を掲載。付録として能楽用語解説、装束解説、王祇祭のながれ、黒川能の上演史、参考文献、関係地図と五十音順の索引を付す。


―――――――――――――――――――――――――――
 次の本とどちらにしようか迷いましたが商品説明があったのでこっち。
 古体を残すという黒川能の写真集+紹介本。能楽堂で上演される五流の能とは衣装や演出、所作などがちょっと違うようですが、主要な演目のあらすじが載っていて興味が沸き始めました、という人でもいいかな、と。オールカラーではないが写真集としても楽しめます。
 
●能 (別冊太陽 日本のこころ 25) (ムック)  平凡社
 能の歴史などが事細かに記された本。能面や衣装など写真も綺麗で豊富。写真付き衣装説明はこっちの方が丁寧かも知れません。表紙のインパクトは大。

 能・狂言に興味がある方はこちらのサイトもいいかな、と。→能 狂言ホームページ 
チケットプレゼントも時々あり。このくじ運の悪い私でも1度だけ当たったことがありました。


画像

 私が能に興味を持ち始めるきっかけの1つになった静御前を描いてみました。上村松園筆「静御前」の構図を恐れ多くもほんのちょっとパクり、衣装は水干と能装束のごっちゃなのでかなり参考にはなりません。着物の柄は「名画クラシック素材  花鳥風月(マール社)」使用。因みに能では「船弁慶」「二人静」に静御前が登場します。あとは解りません。すいません


―静御前特集――――――――――――――――――――――
 静御前といえば「しずやしず〜」「よしのやま〜」の2首でお馴染みの白拍子。源義経の愛妾としても有名です。吾妻鑑に記述があるだけで、生没年などその他一切不明、という儚さ・薄幸さもその人気のもとかと思います。

●平家物語の女たち―大力・尼・白拍子 (講談社現代新書)   細川 涼一 (著)
 各地に残る静御前伝説などを解説。吉野山で捕えられて鎌倉に送られ、臨月間近の妊娠中だというのに舞を舞わされ、挙句にその子は由比ヶ浜で殺されてしまいます。その後京都へ返されたようですが、その後の足取りは全く不明のようです。義経記には尼になったとあるようですが、これはかなり時代が下ったあとに書かれた物らしいので創作かもしれません。入水してしまったとか、義経を探しに旅に出た(お墓があるところもある)などと人々の想像は幾重にも別れるようですが、さて、どうなのでしょうか。

東京国立近代美術館には上村松園筆「静御前」があります。常設展示ではないのでその点は注意。
 日本歴史シリーズ5「源平の盛衰」世界文化社に、1Pまるごと使って掲載されていました。昭和42年の本なので古本でしか無い模様。小学生の時にこの本でその絵の存在を知ったのですが、初めて見た時はすごい衝撃でかなり長い間薄ぼんやりと口をあけていたような気がします。透明な下敷きにサインペンでその絵の輪郭を写して、毎日学校にもって行っていました。こんな渋好みのガキもちょっと珍しい。気がする。
 まあとにかく図書館で探されるのも良いかもしれません。

○鎌倉の鶴岡八幡宮の舞殿では毎年4月第2日曜に静の舞が奉納されています。舞の先生(? 多分)が白拍子に扮して美しい舞をみせてくれます。人気イベントらしく結構えらい人だかりだったので、前列でよくみたい!!という人は早めにお出かけの方が無難。流鏑馬もやってました。あれ、カッコイイですね。

靖国神社では毎年桜の時期にかがり火のもと夜桜能やってます。随分昔に一度行きましたが、その時の能の演目は「二人静」でした(演目は毎年違うようなので注意)。いや、だから行ったんだけど。桜とかがり火がとても綺麗でそこで行なわれる能がすごく幻想的。小雨決行。その時ちょうど小さな地震が起きて、場所柄もあってちょっと怖い思いをした事を覚えています。そいやかなり余談ですがドラ○もんのしずかちゃんって苗字が源ですね。
 
 ここまで来るとなんだかちょっとしたストーカーみたいですが、まあ気にしないで下さい。







黒川能狂言百番
小学館
渡辺 国茂
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解かり易い内容写真集 ...
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写真集は素晴らしい・ ...
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ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争

2008/05/16 21:53
●ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争    高木 徹 (著)  講談社


出版社/著者からの内容紹介
 銃弾より「キャッチコピー」を、ミサイルより「衝撃の映像」を!!
演出された正義、誘導される国際世論。ボスニア紛争の勝敗を決したのはアメリカPR企業の「陰の仕掛け人たち」だった。スパイ小説を超える傑作ノンフィクション!!NHKスペシャル「民族浄化」で話題を呼んだ驚愕の国際情報ドラマ!

 人々の血が流される戦いが「実」の戦いとすれば、ここで描かれる戦いは「虚」の戦いである。「情報の国際化」という巨大なうねりの中で「PR」=「虚」の影響力は拡大する一方であり、その果実を得ることができる勝者と、多くを失うことになる敗者が毎日生み出されている。今、この瞬間も、国際紛争はもちろん、各国の政治の舞台で、あるいはビジネスの戦場で、その勝敗を左右する「陰の仕掛け人たち」が暗躍しているのだ。――序章「勝利の果実」より


内容(「BOOK」データベースより)
 銃弾より「キャッチコピー」を、ミサイルより「衝撃の映像」を!スパイ小説を超える傑作ノンフィクション。NHKスペシャル「民族浄化」で話題を呼んだ驚愕の国際情報ドラマ。


―――――――――――――――――――――――――――――――
 この世の中には、なんとたくさんの考え方の異なる人達がいて、そして、なんとたくさんの商売があるのだろう、と思った1冊。
 
 この本では1992年春から1995年秋まで続いた旧ユーゴスラビア紛争、ボスニア紛争のウラ側の「情報戦」が事細かに描かれる。携帯電話もインターネットも今現在のように普及する前の話だが、「がーっとやってくる情報に、人って案外流されやすい」という基本事項は何も変わっていない気がするので、今読んでも十分参考になると思います。
 日本では(というより私にはかなり)馴染みの薄い、アメリカの大手PR企業ルーダー・フィン社が、ボスニア・ヘルツェゴビナ外相、ハリス・シライジッチからPRの依頼を受ける事から話は始まる。当時ボスニアはセルビア人から武力攻撃を受けており、他国からの軍事介入を望んでいた。だが、それにはそれらの国々の世論の後押しが必要不可欠。そこで、欧米(主にアメリカ国民)の世論を味方につけるためPR活動を展開していく。メディアや政界、有力団体などにありとあらゆる方法で働きかけ、利用できる物は最大限に利用し、かといって利用するだけでなく相手の立場や心情などに繊細に、粘り強く気を配り、ついにはがっちり気持ちをつかんでしまうというルーダー・フィン社のジム・ハーフが凄い。アメリカの一流ビジネスマンの1例を垣間見る思いがする。私は以前から、戦争をビジネスの場にする人達の心情ってどんなだろう・・、と思っていたのだが、案外彼の様に自分の仕事に誇りを持ち、ベストをつくす。罪悪感はいっさいない。といった感じなのかもしれない。この本を読む限りでは彼に罪悪感は皆無のようである。とにかくPR企業の奮闘のお陰で世論はボスニア側に味方し、対するセルビア人はかなり一方的に悪のレッテルを貼られ、国際社会から孤立し、NATO空爆によって多くのセルビア人が亡くなったという。セルビア人はサラエボでモスレム人を排除している、とハーフは非難したようだが、PRの妨げになる発言を繰り返す人間を見つけるとありとあらゆる手段を使って徹底的に排除した。彼によるとアメリカ人は多様性を大切にする、という考え方を好む人種らしいが、そのアメリカ人は悪と判断したセルビア人を徹底的に攻撃し、排斥した。
 …なにかこう…、全人類共通の病巣をそこに見る思いがする。それはさて置き、彼が一流のビジネスマンである事にかわりはなく、この情報操作には問題が大有りだと思うがビジネスマンにとっては結構良い参考書になるかもしれない。とにかく色々なことを考えてしまう1冊でした。文庫でもあるそうです。


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 いつものように何も浮かばなかったので、昔の広告(「老上海広告(上海画報出版社)」)をお手本に絵を描いてみました。上記の本とはまったく関係ありません。チャイナ服の柄は「名画クラシック素材  花鳥風月(マール社)」使用。

 


中国四川省の地震で亡くなった方々に、謹んで御悔みを申し上げますと共に、心より御冥福をお祈りいたします。 
 プレートは沢山に別れていても、結局地表は1つに繋がっているので、明日はわが身だと思っています。家の地域はとくに東南海地震がきっと来る、絶対来る。明日かもしれないぞほらと産まれてこの方言われつづけて数十年。来ないかもしれないよ、だなんて誰も言ってはくれない。鳥インフルエンザや異常気象・・・、などと不安な気持ちにさせる事がてんこもりなので、何が明日起こってもいいように腹くくって毎日を真面目に生きていきたいと思います。でも、やっぱり自堕落という病はなかなか治りません。朝起きれない。8時だって厳しい。








 
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夜のくもざる

2008/05/03 20:55
●夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説   村上 春樹 (著)    安西 水丸    新潮文庫  

内容(「BOOK」データベースより)
海亀の執拗な攻撃から僕らの身を守ってくれた秘密兵器とは?ヒトは死んだらどこにいくのだろう?―読者が参加する小説「ストッキング」から、オール関西弁で書かれた「ことわざ」まで、謎とユーモアに満ちた「超短篇」小説が36本!(さらに替え歌「朝からラーメン」のおまけ付き!)絶好調の村上春樹=安西水丸“nice&easy”コンビが贈る「村上朝日堂」小説特集号。

内容(「MARC」データベースより)
村上春樹が四年にわたって書きためた超短編から、表題作をはじめ37編をチョイス。都会の片隅からひろい上げた、お洒落で、ライトな、そしてちょっとホロ苦い物語。安西水丸によるカラーイラスト入り。


――――――――――――――――――――――――――――――
 チベットに自由を。ギョーザには愛を。
さて本題。

 タイトルだけでは内容が全く想像できない。例えば思っても見ない方向から頭めがけてボールが飛んできてくわんくわんする、そんな感じの大変面白い本です。解りやすく?言うと、朝、目覚まし時計の音は心臓に悪いので、テレビのタイマーを目覚まし代わりにセットする。チャンネルは某国営放送教育テレビ。すとれっちまーん、とか、森のがんこちゃーん等を見ていると段々頭が「くわんくわん」してくる感じに少し、似ている。安西水丸氏のとても素敵なイラストが1話ごとに見開きで掲載されている。ブックスタンドで飾っておいたら素敵でしょうとも。ああ、でもページとページのあいだに絵が食い込んじゃって絵が、といった1点だけが強いて言えば難点。私は私にちゃんと帰って来れるだろうか、と不安になるが、最後の話はほっとできる大変素敵なお話です。と思ったらおまけで最後の最後に「ラーメンの歌」なのだ。この歌は平井○とか槇原○之など歌唱力のある方々に是非歌っていただきたい。でも、ソツ無く歌ってくれそうな上、大ヒットしちゃったりしたりしたらそれはそれでむかつくような気がするので、まあいいです。


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 1番好きな「ビール」にちなんで。内容とは全く無関係です。しかもビールの種類も多分違います。申し訳ありません。


―だそく――――――――――――――――――――――――――――
 第二次世界大戦前の中国、特に1930年前後の上海(中国)が、程度の差こそあれちょうど今のチベットと同じような立場だったと思う。信教の自由が制限されていたか、ということは解らないが、経済的な締めつけが非常にきつかったようだ。諸外国がどんどん土足で入ってきて自分達の都合の良い様に法律等を定めたからだ。工場法は世界でも上位に入るぐらいゆるく、つまり、支配地域労働者(中国人)に対してやりたい放題だった。12時間(以上。トイレ休憩のみ)労働のうえ超低賃金、重労働は当然。子供も例外ではなく劣悪な労働条件下で失明、手指切断、健康被害などの病気・事故が多かったようだ。それでも働かざるを得なかった、うなるような労働力を下敷きに、英米仏日などの外国資本は本当に潤った。今ちょっとグッ○ウィルを思い出した。
 チベットがどんな状態なのか私には全く解らないが、暴動が起きるからには起きる理由があるのだろう、と単純な考えでそう思う。不満がなければどんなにけしかけられたって人は動かない。でも一方、毎日のようにTVで見ていた各国の中国人留学生の人達を見ていると、戦前・戦中の旧大日本帝国の人々もあんな感じではなかったのかな・・・、と取り留めも無い事を考えた。「あのさ…、日本軍ってシャレになりませんぜ」「いいや、そんなはずない」といったように。
 あの、ところで聖火リレーが無事済んだとしても、この状態でオリンピックは大丈夫なんでしょうかね。


 
 
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チョコレートをたべたさかな

2008/04/23 15:29
●チョコレートをたべたさかな   みやざき ひろかず   ブックローン出版

 絵本。実はこれ、中日新聞夕刊に連載されていた、松井るり子氏の「絵本がともすあかり‐読み解きの楽しみ‐」で知り、紹介文を読んだだけで泣きそうになったので原作を読んでみたところ、やはり泣きそうになった。「せかちゅー」や「今、会いに行きます」のように『うわああん、かわいそー!!かんどーー!!!』と(いや、別に好きだけど)手放しに泣ける感じではない。なんというかこう…身につまされる、といったそんな感じです。

――――――――――――――――――――――― 
 あらすじは、普通に毎日を楽しんでいたさかなが、ある日偶然人間の男の子の落したチョコレートのカケラを食べてしまった事から一変する。いや、周りの世界は変わらないのだが、さかなの心境が一変してしまうのだ。毎日の生活が、自分がさかなでいる事がつらくなり、頭の中は寝ても醒めてもそのチョコレートのことでいっぱいになる。それぐらい、さかなにとってはそのチョコレートが衝撃的においしかったのだ。そして・・・

 といった感じのお話です。気になる人は図書館へ。今は散歩やサイクリングにうってつけの良い季節です。引きこもっている場合ではない。いや、私はワタシに言い聞かせています。
 全ページの絵がセピア色、というよりチョコレート色で、丸い瞳とぽってりとした口のさかなが非常に愛らしい。普通に生きていく事は、よくよく考えたら本当に奇跡的で、しかもそれを「しあわせだ」と思える心が不可欠なのだが、それがふとしたきっかけで満足できなくなってしまう。そのきっかけは人から受け取るのか、自分自身が自分に与えるものなのか・・・と最後はちょっと不思議な感じの終わり方でした。
 さかなが夢中になってしまった「チョコレート」は、読む人によっては音楽とか恋愛とか夢だとか・・そういった解釈も出来ると思う。著作権や印税や肖像権とかそういったものは作家さんのものだが、心の中に入ってきてくれた物語は、自分自身の物である。それにしても良い絵本ってのは本当に素晴らしい。「百万回生きたねこ」とか、絵本があったら映画も文学も漫画ももう、ぜーんぶいらねえじゃーん、なんて思ってしまう。ああ、いや、それだとやっぱつまんないな。



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 魚→水、ということでこういう絵になりました。絵本とは一切無関係です。すいません。
 思えばこのブログも、中日新聞(関東地区では東京新聞でしょうか)の夕刊に連載されていた千野帽子氏の「文藝ガーリッシュ―お嬢さんの本箱」 をパクり・・いや、参考にさせてもらって始めました。とても素敵な津野裕子氏のイラストと共に、魅力的な本が紹介してあって、毎回読むのがとても楽しかったです。イラストってこんなに人の目を惹くものなんだ・・、とあらためて驚愕したものです。引き換えワタシは、というと大抵本とは無関係なこじつけイラストでその場その場をしのいでいるので、パクリにさえもならない・・・というのがせめてもの救いでしょうか。
 河出書房新社から「文藝ガーリッシュ  素敵な本に選ばれたくて。」として単行本化されていますが、イラストは未掲載な模様。うーん、残念至極。
 ちなみにPCに不慣れな私が、えっちらおっちら使わせてもらっているグラフィックソフトは、丸岡勇夫氏のフリーソフトです。いや、「年賀状CD‐ROM 2003(impress)」買ったらソフトの中に入っていたんで。それが元になっているみたいです。ああもう何から何まで。






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パンドラ Vol.1 SIDE-B

2008/04/07 15:27
●パンドラ Vol.1 SIDE-B  単行本(ソフトカバー)  講談社

目次
●パンドラの箱から飛び出す最新作!新たな物語の幕が上がる!!
西尾維新『真庭語』 llustration/竹
●迫り来る新時代の予感! 新鋭、続々誕生!!
『第2回 流水大賞座談会』『第3回 流水大賞座談会』
●これぞLOVE! 第2回流水大賞優秀賞
泉和良『エレGY』 Illustration/泉和良
●「出題編」完結&「解答編」スタート記念!
●ともひ『ひぐらしのなく頃に』スペシャルイラストギャラリー
●時代を超えた夢の競演!~山田風太郎トリビュート・嵐~
●倉田英之×Illustration/内藤泰弘『アキバ忍法帖』
●ゆずはらとしゆき『オタク・サブカル人間臨終図巻』 Illustration/吉原基貴
●最先端×最先鋭×最前線! 渡辺浩弐『吐田君に言わせるとこの世界は』
●北山猛邦『ピストル・テニス』
●吉田アミ『雪ちゃんの言うことは、絶対』 Illustration/シュタコ
●衿沢世衣子『難攻不落商店街青年部』
●シオミヤイルカ『カンジカ!』
●小林エイ『はな*はな』
●やまさきもへじ『HAZEDOM』
●サダタロー『DTPT「三匹のDT」』
●阿部真大『世界はロックでできている』
●松原真琴『ひとりでできる(と思ったんだ)もん』
●大友克洋&寺田克也『親父衆』
●河田拓也『超自意識ニッポン名画案内』
●松江哲明『「童貞。をプロデュース」をインタビュー』
●BRIDGE to the WORLD
ローランド・ケルツ『The Japanamerican Devil』 Illustration/武富健治
●泉京鹿『僕たちは「ミィワンダイーダイ」』
●ファンキー末吉『続・北京的夏』(前編) Illustration/松本剛
●世界!?書店DODO巡り 
●講談社BOX読者からの推薦状
●作家のお宝大放出!愛蔵品プレゼント
●封印、解禁! 毎号袋とじ第2弾!
●大河スペシャル 2008&2009 W SECRET INTERVIEW
●#1 島田荘司『CFW』&衝撃の新作発表!
●#2 SECRET 『速報! 大河ノベル2009発表!!!』

1047ページ


―――――――――――――――――――――――――
 1047ページ・・・
 あの京極夏彦氏の「魍魎の匣」684項、小熊英二氏の「〈民主〉と〈愛国〉」968項までさらりと超えてしまっている。試しに背表紙の厚さを測ってみたら、5.2cmだった。
 さて本題。

―――――――――――――――――――――――――
 僭越ながら、またまた雑誌に漫画を掲載していただける事になりました。すいません。号は小林エイで、タイトルはSIDE-Aの時と同じです。つまり、続きものです。「またかよ」と言わずにお付き合いいただけたら幸いです。前回も書いた通り、講談社のK氏のご好意以外の本当に、なにものでもありません。本当にありがとうございます。で、でもいいのかなあ・・。
 ところで、SIDE-Aの時よりは比較的最近の原稿3話分です。「で?」と言われてしまえばそれまでなのですが、その点も含め、自分なりに精一杯頑張ったつもりですので、どうぞ宜しくお願い致します。私の漫画がお気に召さなくても、他の作家の方々は上記の通り実に豪華なラインナップです。よって、ほんのちょっと、きゅっ!と飛ばし読みすれば良いだけなので全然平気。全然大丈夫。ですからどうぞ安心してご購読下さい。
 余談ですが、作中登場の保健室の先生は高校時代の担任・Y先生を参考にさせていただきました。Y先生が私に「小林(仮)かあ…懐かしいなあ。僕も昔小林という苗字でね」と嬉しそうに、でもかなり遠い目をされたのを今でもよく覚えています。そんなに色々あるのかな…、婿養子って。
 ところでこの漫画のあらすじは、学校という教育機間にダマされて、逆境に放りこまれた少年の奮闘記、兼、精神的成長記録・・・と言ったら後半言いすぎかも知れません。

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からかって指差している、というよりも事故でささった、といった感じでしょうか。


−追記―――――――――――――――――
 SIDE-A、SIDE-Bともに「流水大賞 座談会(Aは第1回、Bは第2・3回)」がある。この賞は、『BOX読者向け』という制限があるようですが、小説家・ノンフィクション作家(あとイラスト部門。漫画は今のところ無い模様)を目指されている人にはジャンルを問わずかなり参考になるのではないかな・・、と。自分が出版社に送った作品が、編集部の人達によってどのように酷評…、いや、評価されていくのかな、といった事(会話)が赤裸々に綴られています。大体が大雑把な私は、どんな出版社でも、それがたとえ漫画でもこういった感じで皆さんお話をされているんだろうな・・・、等と思い、自身の過去・現在・未来に思いを馳せ、胃を痛めながら楽しく読ませていただきました。私が当事者だったら絶対に読まない。つか読めない。ああ、外でスミちゃんが鳴いている(トップ写真)。それでは。





 
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雑貨屋さんぽ 

2008/03/31 13:46
●雑貨屋さんぽ  名古屋愛知編  リベラル社

 愛知県(名古屋市内中心)に店舗を構えるおしゃれな日常雑貨店紹介本。 オール・カラ−で小さいながらも写真がほとんど。以前ご紹介した「パリのかわいいショーウィンドウ」(雑貨屋オンリーではなかったが)が気に入った人なら多分良いと思います。ピックアップした商品には大抵値段が明記してあってみてるだけでも面白かった。なんにも考えたくないけどなんか読みたい(見たい)という時にはもってこい。本を買う気は全く無かったが、山ほど平積みしてあって「なんでしょうか」と見たところ表紙にやられて購入。ブックスタンドとかあるなら本自体を飾っておいても結構いいんではないかな、と。ただ、北海道とか沖縄の人が購読してどうなのか…、といったらそこのところは解らない。パリに比べればパスポートはいらないけど他の観光名所ってったら名古屋城ぐらいだしな…。それにしても、本山駅界隈がこんなに雑貨屋天国?だとはしらなんだ。天白区(比較的近所)も雑貨屋が多い。1つ難点を挙げるとすれば、結構良く行くBと言う雑貨屋が未掲載だったことだ。素通りなのか取材拒否かは解らない・・。んー・・・、まあいっか。

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 かわいい雑貨、にちなんで乙女な絵を描いてみる。「雑貨屋さん」は見てるだけでも面白いのでけっこう好きだが、「もうかるのかな・・これで」と自分のことは棚に上げて密かに心配したこともある。でも、美容室ほどではないが雑貨店って案外多いみたいなので商品選択さえ誤らなければ採算が合うのかもしれない。「うわあ〜かっわいい〜」と手に取ろうとして値札を見て「うわあ〜」と手を引くことも何度かある。でも、プレゼントなんかにすると喜んでもらえる事が多いのでやっぱ必要。
 余談だが、上記のBというとてもかわいい雑貨屋で友達とその子用にナシとかリンゴとかの絵が内側に付いた小さな器などをいくつか購入した。「この籠に詰めてください」と店員さんにお願いしたところ「この籠ですと・・・、器を重ねなければなりませんので・・・、このナシちゃんが見えなくなってしまいますがよろしいでしょうか」と問われ「ああ?」と言いかけたのを、少し、こらえた。いや、店員さんは本当に、すごく親切で良い人だった。お陰で友達にもすごく喜んでもらえた。とても感謝している。つまり、かわいい雑貨は大好きでも、私自体には可愛げが無いのだ。「ええーんナシちゃんかくれちゃうんですかあーしくしく」と突き抜ければよかったのだろうか…。…なんか書いてて全てがどうでもよくなってきた。


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梟の城

2008/03/16 13:13
●梟(ふくろう)の城   司馬 遼太郎 著   新潮文庫
 
織田信長によって一族を惨殺された怨念と、忍者としての生きがいをかけて豊臣秀吉暗殺をねらう伊賀者、葛籠重蔵。その相弟子で、忍者の道を捨てて仕官をし、伊賀を売り、重蔵を捕えることに出世の方途を求める風間五平。戦国末期の権力争いを背景に、二人の伊賀者の対照的な生きざまを通して、かげろうのごとき忍者の実像を活写し、歴史小説に新しい時代を画した直木賞受賞作。(表紙裏より)

―――――――――――――――――――――――――
 昭和34年下半期直木賞受賞作。「直木賞受賞作って、面白いんだ」と心から思った作品でした。とは言っても私は、ニュースでは気にするものの、受賞作をいちいちチェック出来るほどマメな人間でもなく、ハードカバーの本は総じて高いので「文庫になるまで待とうっと」と待った挙句に忘れる、というどうしようもない人間なので、その他に読んだ直木賞作品といったら連城三紀彦の「恋文」以外ない気がする。まあそれはいいとします。

 物語の中心は、屈指の忍びである主人公・重蔵と、これまたすんげー手練のくの一・小萩との、ちょっと特殊でかなりディープな愛憎模様。それぞれ仕事のオニだった敵同志の二人が出会い、まず最初に女が人間として普通に、共に生きる事を強く願うようになり、男はそれに応えるか、それとも拒んで仕事のオニのまま死ぬか、どうか。といった重蔵の心の「揺れ」が、最期まで息をつかせぬ展開を見せる怒涛の時代背景とともに描かれる。一冊で完結だから、司馬作品入門にはいいんではないかな、と。
 余談だけれど、作中で重蔵が能役者に成りすましてアウェイに侵入、という件があった。私が能に興味を持ったのはこの作品が最初だった気がする。とっても感謝しています。





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 忍者小説にちなんで少年忍者(自称)なんて描いてみる。。その昔、忍びものの漫画を描いていた時期もありました。ありました。ありましたとも、ええ。少女誌に投稿していてにっちもさっちもいかなかったので(そりゃそうだ)、「そうだ。最後に世界中ぜんぶ敵にまわしても良いから自分の描きたい事を描こう」と最後のつもりで初めて青年誌に投稿した漫画も忍者ものだった。未掲載だったけれども、その作品のお陰で出版社の人にみてもらえるようになった。だが、あんまりにも精魂こめすぎて今でもカラッポの私なのに、もっともっとカラッポになってしばらくなんにも描けなかったことを覚えています。結構昔の話ですが、そんなこともあったねえあはは、などと今だカラリと笑えない、なんとも生々しい思い出です。う。い、胃が痛い。
 また余談だけれど、スタイリッシュ?忍者もの漫画の筆頭は、なんと言ってもやはり「ナルト」でしょうかね。こ・こ・こ、こんなに絵の上手い人がいたなんて!!、とすごく感動したものです。週刊の漫画雑誌を立ち読みしなくなったせいもあり、今もうどんな展開になっているのか解りませんが・・。そして忍者漫画の永遠の金字塔はやはり「カムイ伝」でしょうか。



梟の城 (新潮文庫)
新潮社
司馬 遼太郎
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鳥獣人物戯画

2008/03/06 10:08
●日本絵巻大成6  上野憲示著 小松茂美編さん 中央公論新社(大型本) 

 勝手に特集。好きな人は多いと聞くが、私も鳥獣人物戯画が好きだ。あのうさぎとかえると猿などが墨一色でさらりと描かれた絵巻物(国宝)である。これ以上の絵巻物は望めない。4巻まで有るそうだが、そのうさぎや猿などの甲巻(第1巻)以外興味が無い。偏屈なのだ。ある人は「うさぎとかえるが同じ大きさなんて、有り得ない」と呟いたが、ああ、そういやそうだな。まったく気がつかなかった。まあそれはさて置き本題。

―――――――――――――――――――――――
 上記の本はネットの古本で購入。8000円だった。1番人気の高い(からかどうかは知らないが)甲巻を中心・筆頭に、やや縮小して全巻掲載。すごく細かい解説付き。箱は2重で本体は真紅の布張りだった。大型の美術書は皆そう持ち運んだり手垢がつくほどじっくり見る、ということは無いようなので古本でも綺麗なものが多いんじゃあないかな、と思います。でも、ちょっと見たいだけ、というならわざわざ買わなくても図書館行けばあると思う。

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 本を紹介したかった、というよりただこれが描きたかった、というそれだけだったのかもしれない。とか言っときながらうさぎの横にあとかえるが3匹居たのだが力尽きて割愛。トレースして小筆で描く。うさぎ年の年賀状にはいいかもしれない。かえる年がないのが残念だ。でも申年はある。
 
 余談ながら、個人間の取引は、その昔「新品同様」と謳っておきながら、とある有名古本店の値札シールがくっついていて嫌になったので、それ以後控える事にした。書店さん相手なら、こと信用に関わる問題なので、総じて対応が迅速だし、本も箱付き、帯び付きと綺麗なものが多い。時々新品より値段が高い所もあるのでその辺は注意。


●日本の国宝 12号(表紙:鳥獣人物戯画 高山寺蔵 写真・京都国立博物館 1997年04月28日発売)は560円ととても手ごろなお値段だったがなんだか在庫は無い模様。内容も鳥獣人物戯画オンリーと言うわけではない。


 本ではないが、便利堂では鳥獣人物戯画グッズなど多数有り。見ているだけでとても楽しい。私は、随分前に東京国立博物館で鳥獣人物戯画を展示していた時に、ミュージアムショップで勢い余って金もないのに縮小巻物を購入。確か3〜4千円前後だったと思う。原寸大のものは五万円台!!だったので諦めた(調べてみたら今現在60,900円。記憶違いだったかな。因みに縮小タイプは4,095円だった)。余分な詞書が一切無くただ純粋に絵だけを楽しめる。これは良い。おまけに手のひらサイズが実にかわいい。ただ、ずらーーっと見て(幅11.0cm×長さ418cm 以上京都便利堂より )楽しんだ後、くるくると巻きとってきちんと綺麗に仕舞わなければならないのがズボラな私には辛い。実に辛い。もう、どうしようもない。

―その他―――――――
 京都駅ビルのよしとよと言う小物雑貨店で、貧困に喘いでいるにもかかわらず直径8cmほどのガラス製鳥獣人物戯画お香立てを購入(製造は香彩堂)。本気で香を立てるとヤニとかついてしまうので小物置きにしている。文香まで買ってしまった。妹に借金があるというのに。香彩堂という会社は同?シリーズで文香やお香などその他色々ある。どちらの会社もHPがあるが、これらの商品の通販はまだしていない模様。あとは、缶に鳥獣人物戯画の描かれたほうじ茶(会社不明)、湯のみ、帯、扇子…等など、関連商品は随分いろいろあるみたいですね。ネットでも「著作権」がどうなってるかはわからないが、甲巻全部見れるところもある。探してみるのも面白いかもしれません。

―追記―――――――― 
上記の香彩堂の商品は2009年5月現在楽天などで売っているようです。興味のある方はこちらでどうぞ。見れなかったらごめんなさい。うーん、すごいぞネット通販。外国のお友達とか、和雑貨好きのお友達などに喜ばれるかもしれません。私はたとえ買えなくとも、見ているだけでも楽しいです。はい。






日本絵巻大成 6 (6)
中央公論新社
上野 憲示
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源氏物語

2008/02/08 11:30
●源氏物語

 今年は源氏物語が書かれて(公式文書にその名が登場して)1000年、で、千年紀、だそうでして。研究書や関連本や関連商品やらが沢山出ているようです。作者は紫式部、というのがもう定説のようです。私は、走馬灯用に自分の拙い記憶の総まとめを趣味でしているだけなので、まあ気にしないで下さい。

――――――――――――――――――――――― 
●あさきゆめみし(漫画)   大和 和紀 (著)  全7巻   講談社漫画文庫
 少女?漫画。少女漫画は馴染みがない、とか、登場人物が誰がダレやらわからない(気合が足りない)、などと言ってぐずっているのは実にもったいない名著。華やかで可憐なこの漫画世界とは裏腹に、その中心には作者・大和氏の語る実に骨太な「愛」が全巻を通して貫かれている。原作中やここでの「愛(男女間)」は、「愛しているならその人の事を考えて」なんてゆう生やさしい類の代物ではない。漫画という表現上、項がかさむのでわき部分が端折られたり、解りやすくするため多少の脚色はあったとしても、それは原作のあらすじを壊すような物ではない。宇治十帖は原作通りだとあまりにもイタすぎる(行き場のない青春小説のような読後感)のでちょっと違っているけど。登場人物の個性が実に生き生きと美しく描かれているので感情移入しやすい。着物の柄も、主用人物はトーンではなくほぼ手描き。手描き(多分)!!目もくらむような細やかさです。普通の少女漫画ではご法度の「浮気(当時は合法)」も、源氏はどーんどんしてっちまうので男性も感情移入しやすいかと。古典の勉強にだって実に力強い味方となってくれる本。

●全訳源氏物語(上・中・下巻)  与謝野晶子訳  角川文庫クラシックス
  私が「そうだ、源氏物語を読もう」と思い立ったのが小学生5・6年のクソガキ時分。当時の私に購入できた精一杯がこの三冊だった。1番冊数が少なく、よって安価だったのだ。ところがこの本、ところどころ会話文が非常に長く、その上人物を名前ではなく役職などで呼ぶ(しかも昇進したりするため一定ではない)場合も多いため誰がダレやらよくわからず、抑揚の少ない静かな文体なので、大変なことが起こっていても何度も読まないと理解しづらい…、など初心者には難解だったが何度も読むと愛着が沸き、くせになる。個人的に「あ、あのう…、それは他の人物の台詞では」という所が数箇所あったが、柏木が女三宮の姿を見てしまう場面は「さすが歌人」などと訳も解らず思ってしまうくらい綺麗である。上・中巻が光源氏編、下巻は薫の宇治十帖。長い年月の間に上巻をトイレに落し(使用前)、上・中巻ともにカバー紛失。しかも下巻は存在自体消滅・・・、と年季の入った私の1番の愛読書である。宇治十帖はイタいので好きではないのだ。青空文庫にもあるし、ここにもある。


●新編日本古典文学全集 (20) 源氏物語  全6巻  小学館
 「原文・注・現代語訳」を同一ページに3段組みで配置して、原文を読みながら内容もすぐ確認できる新編集の古典文学全集。実はこれ、図書館に置いてあった。一冊の値段が高いので公共の施設で読まれると良いと思う。だってタダだし。冊数が多いし本自体すこし大きめで厚いのだが、図解も豊富で解説も大変丁寧なので本当にとてもわかりやすい。おすすめ。

画像


―だそく――――――――――――――――――
 ところで源氏物語と言えば、光るように美しいという光源氏の一生と、その子(ということになっている)薫の半生を、恋愛を表看板?として、その実、どうにもし難い運命・心の動きに翻弄される「人間」達を描いた現存する世界最古の長編写実小説。そこでは「もののあはれ」なーんて奥ゆかしい表現が吹っ飛ぶほどの結構ドロドロなドラマが静かに美しく展開していく。特に「若菜」以降の怒涛の悲劇はすさまじい。その前の「藤のうら葉」までの大団円がウソのようだ。作者の式部は、きっとイジワルなわけではなく、ただ、めでたしめでたしでおわった御伽噺のその後、という現実を直視したただけなのかもしれない。光源氏は初恋の継母・藤壺の宮の面影を求め、晩年で、おまけに紫の上という最愛の妻が居るにもかかわらず、ついうっかり女三宮を娶ってしまう。紫の上はそれにより夫・源氏への信頼を無くし、精神的に疲弊し、病を得てやがて死ぬ。源氏は失って初めて、紫の上の存在の重さを嫌というほど思い知る。以前正妻だった葵の上が死んだときに「どうしてもっと大事にしなかったか」といった後悔ばかりしていたのに、また同じことを繰り返すことになる。一方、長い年月をかけて実った幼なじみどうしの初恋は10年も経つと新鮮味を失い、ちょっぴり所帯染みた妻・雲居の雁に少し飽きの来た夫・夕霧が高貴な新妻・落ち葉の宮を娶ってしまう事で危機的状態になる。クソ真面目だけが取り柄だった夕霧は父・光源氏に全く似ず、女性の扱いがなっていないため親切のごり押しをし、落ち葉の宮に嫌われるが、財力等に物を言わせて強引に結婚。夕霧の親友・柏木(話は前後するが)は、上司でもある源氏の正妻・女三宮に恋焦がれ、もののけの助け?もあってムリヤリ関係を結んでしまう。で、その世界で最高位の身分(人格はともかく)である女三宮と、身分崇拝の権化とも言える柏木との間に産まれたのが、源氏亡き後の物語の主人公・薫である。そして薫と、これまた今上帝の皇子様、というこの上ない身分の匂(におう)の宮との恋の鞘当が、宇治十帖での話の横糸となる。ところが、揃いも揃って2人の貴公子は、貴族(身分)社会の味噌っかすのような浮舟、という一人の女さえも、完全に振り向かせる事が出来ないのだ。
 
 生活習慣の違いや、男女の性差、年齢、国境、長い年月などを乗り越えて今なお人々に読み継がれているのは、「蛍」巻で源氏に「(中略)人間のだれにもある美点と欠点が盛られているものが小説であると見ればよいかもしれない。(与謝野晶子訳より)」と語らせたように作者・紫式部が思想でも貴族賛美でもない、他ならぬ「人」を描いたからである。この物語が文学や工芸など後世に与えた影響は実に大きい。この物語が無かったら、能や、雨月物語だってどうなっていたか解らない。最古にして、まさに最高峰。


与謝野晶子の源氏物語〈上〉光源氏の栄華 (角川ソフィア文庫)
角川学芸出版
与謝野 晶子

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モダンな文体と「自分 ...
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パンドラVol.1 SIDE−A

2008/02/07 11:31
● パンドラVol.1 SIDE−A   単行本(ソフトカバー)  講談社

内容紹介
●パンドラの箱はここから開く!巻頭ぶっちぎり書き下ろし長編! 
西尾維新『傷物語』 llustration/VOFAN
●求む、時代を変える才能!『第1回流水大賞座談会』
●新時代はここから始まる!これぞ“セカイの終わりとハードボイルド・ファンタジーワールド”!!
第1回流水大賞優秀賞 小柳粒男『くうそうノンフィク日和』 llustration/長月みそか
●祝・講談社文庫化&劇場版大ヒット記念 『空の境界』特集 武内崇『空の境界』ポスター
●劇場版『空の境界』アルティメットインタビュー9人!
●パンドラエッセイ 森見登美彦『茄子への開眼』 カラスヤサトシ『淀川の事件』
片山若子『枇杷』
●夢のフュージョン企画始動!~山田風太郎トリビュート・嵐~
清涼院流水『山風忍法超』Illustration/一橋真
ゆずはらとしゆき『オタク・サブカル臨終図巻』
●錦メガネ『コンバージョン・ブルー外伝』 Illustration/シオミヤイルカ
●針谷卓史『ファイアボール』 Illustration/スカイエマ
●松原真琴『ひとりでできる(とおもったんだ)モン!』
●吉原基貴『あおいひ』
●阿部真大『世界はロックでできている』
●読破した人は二度美味しい!これから読むアナタには入門編として!
梅吉『パーフェクトワールド・ダイジェスト』 『刀語大全』変体刀蒐集軌跡全図付き
●講談社BOX読者からの推薦状 ●作家のお宝大放出!愛蔵品プレゼント
●封印、解禁! 毎号袋とじ第1弾! 
清涼院流水×西尾維新 『大河ノベル2007スーパー対談~疾走の後に~』
(840ページ)

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 そうだ、SPのDVDを買おう。
まあそれはさて置き本題。

―――――――――――――――――――――――――――
 だらだらと生きてきた今までの間、ふと思い出したように描く漫画といったら暗く・救いといったらこれと言って特に無く・長い(40〜50P前後)というものごくごく数本だけだった私ですが、このたび初めて、人が誰も死なない漫画を描かせて頂きました。しかもショートの学園もの漫画です。号は小林エイで、タイトルは『はな*はな』です。もう本当に、講談社のK氏のご好意以外の何ものでもございません。感謝の念と、不安な思いでいっぱいですが、いくら集中力の途切れがちなへタレな私でも、原稿を描く際にはその時の自分に出来る限りの事は全部しているつもりです。「それでコレかよ」と言われてしまえばそれまでなのですが、どうぞよろしくお願い致します。
 色々と諸事情があって、1話と2話の間に数年の月日が経過している上、1話目は少なくともこのブログを始める前に描いたものです。つまり、結構前の作品です。それもこれも、何の素養も展望も無いクセにこのような厳しい創作活動の世界を望んだ、ひとえに私の責任です。
 『こういった明るく、楽しい学園ものなんてどうでしょうか』という案を頂き「机、描けるかなあ」と思ってはや数年。「てえーんで進歩してねーじゃあーん」と言われてしまえばそれまでですが、その辺りの点もお楽しみ頂ければ幸いです。登場人物の女の子一人がルーズソックスをはいていますが、当初は街(地方)でまだちらほらとルーズソックスを見かけていたので安心していました。が、最近とんと見ませんね・・・。やべえ、ああ、いや、月日が経つのは早いものです。うーん・・、まあいいか。


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 この人達を今生でもう1度描ける、とは正直全く想像もしていませんでした。貴重な機会を頂けた事をふかく感謝しています。でも、明日どうなるか解りませんので描ける内に描いとこう。
 ちょっと色をぬり直したりしました。アルバムはそのままです。





パンドラVol.1 SIDEーA
講談社

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パリのかわいいショーウィンドウ

2008/01/26 15:26
●「パリのかわいいショーウィンドウ」   エクスナレッジ

出版社/著者からの内容紹介
素敵な223店をめぐる、パリのお散歩コース7本

出版社からのコメント
パリにある可愛くてセンスの良いショーウィンドウを集めました。お店を効率良く見て回れるお薦めのお散歩コースを7本設定。途中で腹ごなしが出来るカフェやレストランのガイドも付き、実際の旅行で役立つのはもちろん、見ているだけでも十分楽しめる一冊です。A5版

―――――――――――――――――――――――
 にしおかすみこが森の中で沢山の黄色いダチョウを飼っていた。食用らしい。そこに1羽だけ背中(?)からぴょーっと黄色い花を咲かせるダチョウがいた。私がすみこに「せっかく花を咲かせてくれるんだからコイツは食わないほうがいい」的なことを言うと「わかった」と彼女は言った。だが次の場面ではあの形相で追いかけていたので食うことに決したようだ。私は「かわいそうだから止せば良いのに」、と思ったところで目が覚めた。年末年始のお笑い番組の見過ぎが原因だろうか。個人的にはアントキノ猪木と、三の倍数を数えるとアホになる、という人が忘れられない。
 まあそんなこんなで2008年のわたくしの初夢の話はさて置き本題。


 「パリ」で「かわいい」とくればもう購入するしかない。少し淡いターコイズ・グリーン?の背表紙に白抜きのタイトルを見た時から、すでに勝敗は決まっていた。気がする。本自体は教科書サイズと小ぶりなので、掲載写真も全体的に小さめなのが強いて言えば難点なのだが、字よりも写真がほとんどで、しかも全てカラー。フランス人のおしゃれセンスを堪能できます。「これから旅行にいく」という人やそうでない人(私)でも楽しめると思います。「これからおしゃれな店やりたい」という人にも外観、内装、商品展示法などかなり参考になるかもしれません。こんな店なら金がなくてもふらりと入りたくなる。

画像

私に西洋人は無理だ。


―だそく――――――――――――――――
 「パリのおさんぽ(竹書房)」は、どっちかというと個々のお店の外観・内装をそれぞれ紹介していた上記の本とはちょっと違って、パリの町並みが見渡せるような感じでこちらも楽しかったです。どうやらパリ関連の本は沢山ある模様。








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可愛いパリ☆パリシリ ...
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江戸切絵図で歩く 広重の大江戸名所百景散歩

2007/12/10 15:27
●「江戸切絵図で歩く 広重の大江戸名所百景散歩」  人文社   I

   
諸外国の画家に多大な影響を与えたことで余りにも有名な浮世絵師広重の晩年の傑作「名所江戸百景」を当時の地図とその現在の場所を照合させながら贈る傑作!当時の江戸の町の風景が今いきいきと眼前に甦ります。 (人文社より)
   

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 パソコンがこわれた。バックアップしていなかったため修理に出す。修理代が痛い、実に痛い。無事なおったからよかったものの、USBフラッシュメモリがうまく作動してくれない。インストールとかが上手くいかないせいだ。インストールとダウンロードの違いがいまいちよくワカラナイ。そんなにこのPCは旧式なのか。つかPCって値段の割に商品寿命短すぎ。非エコじゃ〜ん。まあ愚痴はさて置き本題。

 
 嘉永・安政期の江戸の風景109画がフル・カラーで堪能できる。A4判なので画像も大きめ。スミからスミまで楽しめます。古地図、現代地図までついて絵の説明、絵の題材となった地所の歴史など説明も豊富で見ても読んでも楽しい。馬の足元、大鷲の目線、船頭の肌元からあっちの景色が見える・・・など構図も大胆で斬新、飽きがこない。風景画が中心なので人物は少なめ。この出版社は古地図の分野でTVなどでも取り上げられて有名らしい。興味のある人はHPをチェックするのも楽しいと思います。



画像
 絵は本書22ページ『大(おお)てんま町木綿店(だな)』より。背景も入れると骨なので芸者さんだけ抜粋。オリジナルは、もちろんこういった漫画絵ではない。
 色をぬってみました。アルバムはそのままです。







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1冊で何冊分も楽しめ ...
心安らぐ江戸百景「江 ...
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空の名前

2007/10/21 13:32
●空の名前   写真・文/高橋健司   角川書店

内容(「MARC」データベースより)
日本人の繊細な感性と豊かな情緒が生みだした、季節や天候の移ろいに関する言葉の数々。雲、風、水、光、氷などを表現する沢山のメッセージを含んだ言葉を、美しい写真と共に綴る天気図鑑ワイド版。

内容(「BOOK」データベースより)
光と水の饗宴空色図鑑。鱗雲、朧雲、鯖雲、雲の澪―天候や季節を表す豊かな日本語を300点余の写真とともにまとめたフォトミュージアム。永久保存版。

内容(「MARC」データベースより)
美しい風景は大自然の中だけでなく、見上げた空に、日の光の中に、そして降り注ぐ雨の中にもある。天候や季節を表す豊かな日本語を300点余りの写真とともにまとめたフォトミュージアム。光琳社出版1992年刊の新装版。


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 なんか上に全部書いてあるのでまあいいや。ああ、いや、とにかく写真が殊にうつくしい。特に空の写真は秀逸。清々しい気分に浸れます。説明文も簡素なので「ポエムってえのは苦手・・・」という人も大丈夫かと。「んもーなーんにも考えたくねえーちょううっぜえーーー」、という鬱的気分の時には最適。景色を見に、ちょっと散歩に出てみたくなるぐらい素敵な本です。


画像

スキャナーの調子がすこぶる良くない、とスキャナーのせいにして絵はサボる。ので、かわりに最近行った京都・嵐山の写真(携帯電話機撮影)。天気が良いと河辺はとっても気持ち良い。美味しいお弁当なんかを、私の数少ない友達・Yちゃんと一緒に食べればほんとシアワセ〜な気分になれる。高望みさえしなければ、シアワセとはそのへんに頻繁にゴロゴロころがっているものなのだ、とやっと気付いた今日この頃。なーーんて言っても今私は赤福餅事件で軽く鬱状態だが。産まれてこの方、ずっと偽装赤福を「おいしいおいしい」なんて喜んで食っていたのだから自分の舌が情けない。ああ情けない。そりゃ買うところによってあんこの色が違うわけだよ。ちっくしょ〜。保存料無添加なんて、絶対にありえない気がすんだけど。さあどうする。そうだ、これからは御福餅だな。

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ごきぶりと哲学とホラー(脱線)

2007/09/23 10:39
 先週の夜、わたくしの部屋の光源めがけてごきぶりが飛来した。最初は何が起こったのかよくわからなかった。それというのも、私は、今まで生きてきてごきぶりが「空を飛ぶ」ところを見た事が無かったからだ。彼らは地をはうだけの生物だと思っていた。そう思っていたかった。
 
 さてごきぶり。初めはセミかと思ったが少し小さい。かなぶんにしては大きく、影に馴染んでいるのか黒く、しかもペラペラ・・・とこの辺りでいくらなんでも薄々気付いてはいたが、努めて平静を保とうと試み、彼(彼女か)を観察する事にした。騒げばやつの思うつぼだ。フットワークが軽いらしく、小さな距離を右へ左へ良く飛ぶ。思ったよりも羽音が静かだ。天袋の戸が1cm弱開いていたが、そこに難なく出たり入ったりを繰り返している。「へえー、本当に、ペラペラなんだなあ−…」とこの辺で胃酸だか胃液だかで胃がいっぱいになった。「さあーて、残っていたメロンパンでも食おうかな」と、この災難の直前までそう思っていたが雲散霧消した。さあどうする。そうだ、掃除機だ。

 ノズルを両手に彼奴と対峙して数時間。疲労のため毛髪が抜ける。ハゲるかもしれない。奴はといえばあのながーい触覚を『うねうねうねうね』と彼ら独自の仕草で動かし、押入れの隅からこちらの様子をじっとうかがっている。近づけば引っ込む。ううむ。母とはケンカしたばかりなので妹に加勢を頼む。ひーとかひやあーとかへっぴり腰で叫ぶ私に対し「もう!叫んでたって何も解決しやしないんだから!私の会社でだってねえ!叫んでたって誰も手伝ってもくれないし誰もやっつけてはくれないんだから!もっと大きいのがでるんだから!!」と丸めた新聞紙片手に妹が叫んだ。そうか、コイツも大変なんだ。会社は土木建築系で不景気なせいか万年若手OLだもんなあ。「帰りにめだかのえさ買って来て」なんてこき使って悪かったな。ああ、そういや母親とのけんかの原因もめだかのえさだったな。

 まあそんなこんなで妹の数撃で弱った所を掃除機で吸引。家にあったシンナー(非合法入手ではない)をティッシュに含ませそれも吸引し、新聞紙でノズルの口をふさいだ(まねしちゃだめ)。南無阿弥陀仏。ごめんなさい。で翌日。屋外のゴミ箱に昨夜の掃除機のゴミ入れをあけるとアノごきぶりが…いない


い な い ?

 
 毛穴からいっぺんに汗が吹き出る気がしたが、気を取り直して家の掃除を済ませ、もう1度ゴミ箱に掃除機内のゴミをあけたら、案の定ほこりにまみれてごきぶりが出てきた。掃除機内のゴミ入れからノズルに方に逃げていたらしい。「シンナーで即死するだろう」と父はそう言っていたのに。小さいながらもすごい生命力だな。ってあれ・・・?良く見ると足がすこし動いている・・・あ、生きている。ゴミ箱のふたをキツク閉め、見ないことにした。後の事は、知らない。

 日常生活には哲学だのホラーだの全ての要素がてんこもりなのだ、とつくづく思った出来事でした。で、一難去った所で昨日の夜は部屋に足長バチが入ってきた。コントかよ。
 





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